『オードリー ・ヘプバーン』予告編公開 父との確執や苦悩を抱えていた彼女の“秘密”も

『オードリー ・ヘプバーン』予告編公開

 5月6日公開のドキュメンタリー映画『オードリー ・ヘプバーン』の予告編が公開された。

 『ローマの休日』に主演女優として抜擢され、初の主演作にして24歳でアカデミー賞主演女優賞を受賞、ハリウッド黄金期の伝説的スターと称されたオードリー ・ヘプバーン。幼少期に経験した父親による裏切り、そしてナチス占領下のオランダという過酷な環境で育った彼女は、過去のトラウマと一生涯向き合わねばならなかった。この経験は彼女のバレエダンサーになるという夢を奪い、私生活にも影を落とすことに。『ローマの休日』から、彼女は輝かしい映画女優として活躍する一方、幾度の離婚を繰り返して愛に破れていくが、育児のために女優業を休業するなど、子供たちへの深い愛情を注いでいく。そして後年、ユニセフ国際親善大使として自身の名声を善のために尽くすことで、ようやく心穏やかに過ごす方法を見出したのだった。

 本作では、貴重なアーカイブ映像、リチャード・ドレイファスやピーター・ボクダノヴィッチ監督ら俳優時代の仲間、そして息子や孫、家族ぐるみの友人など、プライベートに迫るインタビュー映像をふんだんに盛り込み、オードリー ・ヘプバーンをスクリーンによみがえらせる。

映画『オードリー ・ヘプバーン』予告編

 公開された予告編では、ハリウッド黄金期の伝説的スターとして華々しく輝くオードリーの姿が映し出される一方で、父との確執や、愛に餓え苦悩を抱えていた彼女の“秘密”が少しずつ明かされていく。「彼女の最大の秘密は愛に餓えていたこと」「父親が突然去ってしまい、愛してもらえなかった」「世界中から愛されていたのに、そんな思いを抱えていたなんて」と、スターとしての輝かしい映像とは対照的な、悲痛な言葉が続いていく。そして晩年、生涯を捧げたユニセフ国際親善大使としての活動へと身を投じる姿が描かれていく。

 また本映像でナレーションを務めている池田昌子よりコメントが寄せられた。池田は、これまで『ローマの休日』『麗しのサブリナ』『マイ・フェア・レディ』『ティファニーで朝食を』など、オードリー・ヘプバーン出演作の多くで日本語吹き替えを担当している。

 なお、2月25日より、一部を除く全国上映劇場窓口とムビチケ通販サイトにて、数量限定でオリジナルポストカード3枚セット付きムビチケ発売がスタートする。

池田昌子 コメント

『許されざる者』の吹替スタジオでオードリー・ヘプバーンを大画面で観た時、暫く観とれて台詞が出ませんでした。『ローマの休日』『麗しのサブリナ』『戦争と平和』などなど、いつもドキドキしていました。ユニセフ親善大使になった時のニュース映像のヘプバーンは戦争で破壊されたエチオピアの大地を化粧もせずジーパンで走り回っていました。孤児院で笑みを浮かべて小さい子供を抱きしめるヘプバーン、映画とは全く違う姿に本当のヘプバーンを見た気がしました。『オードリー・ヘプバーン』を是非ご覧ください。

■公開情報
『オードリー ・ヘプバーン』
5月6日(金)全国公開
監督:ヘレナ・コーン
キャスト:オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー、エマ・キャスリーン・ヘプバーン・ファーラー、クレア・ワイト・ケラー、ピーター・ボクダノヴィッチ、リチャード・ドレイファスほか
配給:STAR CHANNEL MOVIES
100分/2020年/イギリス/5.1ch/ビスタ/字幕翻訳:佐藤恵子/原題:“Audrey”
(c)2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED.
(c)Pictorial Press Ltd / Alamy Stock Photo

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