阿部サダヲ×水田伸生監督が4度目のタッグ 映画『アイ・アム まきもと』9月公開決定
阿部サダヲ主演映画『アイ・アム まきもと』が9月に公開されることが決定した。
本作の主人公は、市役所の「おみおくり係」に勤めるちょっと迷惑な男・牧本壮。空気が読めない、人の話を聞かない、誰にも心を開かない。そんな牧本が孤独に亡くなった人を独自のルールに従いおみおくりしていく中、様々な人々と出会い、少し煙たがられながらも彼らの心に変化をもたらしていく。そしてそんな人々とふれ合う中で、牧本自身の無味な人生も彩られていく。牧本の“迷惑”がいつしか“無垢な気持ち”として、周囲と自らに影響を与えていくヒューマンストーリーだ。
監督を務めるのは、『舞妓Haaaan!!!』『謝罪の王様』『あやしい彼女』などの映画や、TVドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、『獣になれない私たち』(日本テレビ系)などを手がけてきた水田伸生。脚本は、岸田國士戯曲賞受賞の劇作家であり、昨今はNHK『LIFE!~人生に捧げるコント~』(NHK総合)など映像作品に活動の場を広げている倉持裕が担当。そして、主演の阿部が、身寄りがなく亡くなった人を無縁墓地に弔う、小さな市役所の「おみおくり係」に務める主人公・牧本を演じる。
本作は、第70回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で監督賞を含む4賞を受賞したウベルト・パゾリーニ監督・脚本作『おみおくりの作法』をベースに、本作オリジナルの新たな主人公像として、阿部演じる強烈にユニークでオフビートなコミカルさが魅力のキャラクター“まきもと”を造形し、新たな作品として生まれ変わらせた。
阿部は本作に関し、「台本を読んでとっても温かい気持ちになりました。おみおくり係の牧本壮という、なんとも愛おしいキャラクター。もう少し長く牧本をやっていたかったなぁ、と思いつつ撮影を終えたのを覚えています。牧本に関わる素敵なキャストの方々とロケ地(山形)の風景。久しぶりの水田組。癒されました。ご覧になるお客様に、牧本壮の真っ直ぐ過ぎて少し迷惑かも?と思える生き様を観て、和んで頂きたいです」とコメント。
そして、監督の水田も主人公・牧本の魅力を「主人公『まきもと』に友人はいませんが、他者を憂うことが出来、その気持ちを行動に移せる人間なのです。経済が幸せの指標とされて以来、『利己主義』な思考や行動が目立つ情けない世の中ですが……人間の持つ『美徳』が他者を敬い、尊重する『利他主義』だとすると『まきもと』こそ『美徳』の持ち主です」と語る。
また、主演を務める阿部の魅力に関して監督は、以前「阿部サダヲさんはどんな俳優?」という問いに「ゴム毬のような」と答えたことを明かし、「手触りは柔らかく、決して人を傷つけたりしないが、強く床に投げつければ驚くほど高く飛んで行くし、いつまでも小さく弾んでいることもできる」と表現した。
阿部サダヲ(牧本壮役)コメント
台本を読んでとっても温かい気持ちになりました。おみおくり係の牧本壮という、なんとも愛おしいキャラクター。もう少し長く牧本をやっていたかったなぁ、と思いつつ撮影を終えたのを覚えています。牧本に関わる素敵なキャストの方々とロケ地(山形)の風景。久しぶりの水田組。癒されました。
ご覧になるお客様に、牧本壮の真っ直ぐ過ぎて少し迷惑かも?と思える生き様を観て、和んで頂きたいです。よろしくお願いします。
水田伸生監督 コメント
「人を憂(うれ)うことが出来る人が優しく、人間として優(すぐ)れている」と、太宰治は書いています。主人公「まきもと」に友人はいませんが、他者を憂うことが出来、その気持ちを行動に移せる人間なのです。
経済が幸せの指標とされて以来、「利己主義」な思考や行動が目立つ情けない世の中ですが……人間の持つ「美徳」が他者を敬い、尊重する「利他主義」だとすると「まきもと」こそ「美徳」の持ち主です。
阿部サダヲについて
阿部サダヲさんは、私が最も信頼する俳優のひとりです。
以前「阿部サダヲさんはどんな俳優?」という問いに「ゴム毬のような」と答えました。説明すると「手触りは柔らかく、決して人を傷つけたりしないが、強く床に投げつければ驚くほど高く飛んで行くし、いつまでも小さく弾んでいることもできる」そんな俳優なのです。演技の特性は「助走無しで跳ぶ、走高跳」の如く「観客に展開を予測させない振幅の大きな演技」この特性に加えて、今回は「シームレス」繋ぎ目のない演技を要求しました。
■公開情報
『アイ・アム まきもと』
9月全国公開
主演:阿部サダヲ
監督:水田伸生
脚本:倉持裕
原作:ウルベルト・パゾリーニ “STILL LIFE”
製作総指揮:ウィリアム・アイアトン、中沢敏明
制作:セディックインターナショナル、ドラゴンフライ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
製作:映画『アイ・アム まきもと』製作委員会
(c)2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会