Netflixドラマから日本のゲームや朝ドラまで 『ゴーストバスターズ』がシーンに与えた影響
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の日本公開を記念して、シリーズ第1作目の『ゴーストバスターズ』が2月4日に『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送される。
『ゴーストバスターズ』とは?
幽霊・幽体をはじめとする超常現象の研究を行いながら、幽霊退治を行う会社「ゴーストバスターズ」を運営するピーター(ビル・マーレイ)、レイモンド(ダン・エイクロイド)、イゴン(ハロルド・ライミス)の3人の科学者。ある日、ディナ(シガニー・ウィーバー)の自宅に棲むゴーストを見事捕らえたことをきっかけに、多くの依頼が彼らの元に舞い込むこととなるが――。
1984年に公開され興業収入2億9520万ドルを記録、80年代最大のヒット作のひとつに数えられる『ゴーストバスターズ』。そんな本作の功績は、『ゴーストバスターズ2』(1989年)、『ゴーストバスターズ』(2016年)といった続編やリブートが製作されたことに留まらない。
社会現象であり、ポップカルチャーであり続ける一作
シリーズ最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』キャストの一人、ポール・ラッドが「ゴーストバスターズは社会現象となり、常にポップカルチャーとして存在し続けている」と語る通り、テレビアニメ『リアル・ゴーストバスターズ』やゲーム作品といったマルチメディア・フランチャイズを展開するなど文化的現象を巻き起こした本作は、作品そのものの設定や映像表現が、その後のカルチャーシーン全体に大きな影響を与えた。
#ポール・ラッド からは
こんな興味深いコメントが💭🗣「ゴーストバスターズは社会現象となり常にポップカルチャーとして存在し続けている」
より深く #ゴーストバスターズ を理解するべく、ポップカルチャーについても学んでいく必要がありそうです‼️#NYプレミア特別講義 pic.twitter.com/GBvYU32Pfs
— ゴーストバスターズ 公式 (@Ghostbusters_JP) November 18, 2021
例えば『メン・イン・ブラック』(1997年)、また『ピクセル』(2015年)など、ニューヨークを舞台に登場人物が未知の敵を相手に地球を守るSFコメディといった、まさに『ゴーストバスターズ』の様式を模す作品事例は多い。特に、成仏できないゴーストとそれを追跡する警察組織を描く『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』(2013年)は、“『ゴーストバスターズ』と『メン・イン・ブラック』の融合”とも評される一作だ。
他にも80年代名作映画のオマージュが多く盛り込まれていることで知られるNetflixの人気シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』では、ハロウィンの日にメインキャラクターたちがゴーストバスターズの仮装をする場面が印象を残す。
そして本作において忘れてはならない存在といえば、レイ・パーカーJr.によるあまりにも有名なテーマソング。主人公ピーター役であるビル・マーレイが本人役で出演した『コーヒー&シガレッツ』(2003年)では、同じく本人役を演じたウータン・クランのRZAが、同曲のフレーズ「Who you gonna call?」を口にするシーンがある。
また、先述した『メン・イン・ブラック』主演のウィル・スミスが歌い、米ビルボードで首位を獲得したヒット曲「Wild Wild West」でも「Now who you gonna call?」「Not the GBs(ゴーストバスターズじゃないぜ)」というフレーズが登場するなど、音楽シーンへの影響も色濃い。