ジョン・スチュワート、『ハリー・ポッター』ゴブリンへの発言を釈明 「軽いジョーク」
米コメディアンのジョン・スチュワートが、J・K・ローリング原作の『ハリー・ポッター』シリーズに関する自身の発言を釈明するため、ソーシャルメディアに投稿した。
スチュワートは2021年12月公開のポッドキャスト『The Problem with Jon Stewart』内で、『ハリー・ポッター』のグリンゴッツ銀行でゴブリンが働くシーンについて、「『ハリー・ポッター』の映画は観たことあるかい? グリンゴッツ銀行でのシーンは? あの銀行を経営している人たちが何者か知っている?」、「ユダヤ人さ」と一人芝居の会話劇で冗談まじりに話していた。この一件が『ハリー・ポッター』シリーズのゴブリンと1903年の書籍 『シオン賢者の議定書(原題:The Protocols of the Elders of Zion)』で取り上げられた反ユダヤ主義のイラストを比較していたとしてSNSで拡散されることに。
これについてスチュワートは「私はJ・K・ローリングが反ユダヤ主義者だとは思っていないし、J・K・ローリングが反ユダヤ主義者であると非難したわけでもない」と釈明。「私は『ハリー・ポッター』映画が打ち切られることを望んでいない。軽い気持ちで話したんだ」と付け加え、ゴブリンについての一連の発言が軽いジョークのつもりだったと説明した。
そもそも『ハリー・ポッター』のゴブリンの描写に関しては、ユダヤ人がかつてヨーロッパで金融業を営んでいたことや、ゴブリンの鷲鼻の容姿などから、ユダヤ人のステレオタイプな印象を反映しているのではないかとの議論が持ち上がっていた。加えてJ・K・ローリングに関しては、『ハリー・ポッター』シリーズ内で差別主義的描写があるのではないかとの声がSNSで広がることも多く、今回のスチュワートの発言もこれらの背景があってのことだと推測される。
※参考
https://variety.com/2022/film/news/jon-stewart-clarifies-jk-rowling-antisemitism-1235147292/