瀧本美織にとってAIとの恋はアリかナシか? イヤードラマ『人工知能の恋』インタビュー

瀧本美織『人工知能の恋』インタビュー

 もし、人工知能に恋をしたら。もし、人工知能があなたに恋をしたら。スマート家電の普及率が高まり、スマートスピーカーに話しかけることも不思議になった今だからこそ、ありえなくない話だ。筆者の知人はアレクサを擬似彼女に見立てて生活を送っている。コロナ禍で誰とも会わない自粛期間、唯一関係を深めた相手がAIというのも、なんだか笑いきることもできない話である。

 NUMAイヤードラマ『人工知能の恋』は、主人公カエデが渋って箱から出さなかった貰い物の人工知能モナミを起動するところから始まる。そして作品全体はモナミの視点から描かれるわけだが、日々のサポートをしていくうちにモナミとの関係性に変化が起きはじめ……。

 本作で主演を務めたのは、NHK連続テレビ小説『てっぱん』のヒロインや『アナザースカイ』(日本テレビ系)の元MCで知られる瀧本美織。2021年には『知ってるワイフ』(フジテレビ系)、『殴り愛、炎』(テレビ朝日系)に出演、そして『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』(WOWOW)では主演を務めるなど目覚ましい活躍をした。また、2022年1月期の新ドラマ『ドクターホワイト』(カンテレ・フジテレビ系)への出演も決定している。そんな、今引っ張りだこの彼女に、本作の収録の思い出や魅力について話を聞いた。

「自分で自由に想像できるところが魅力」

――収録が終わった直後の率直な感想はいかがでしたか?

瀧本美織(以下、瀧本):楽しかったです。監督との最初の打ち合わせのときに、「お菓子を実際に食べるとか、動きながらやってもらうことがあるかも」と聞いていたので、すごくスポーティーな恰好をしてきたら、座ったままでの収録でした(笑)。でも、机の上で歯磨きをしたり、お菓子を食べたり、チャレンジな動きもしつつ、それを楽しみながらできました。例えばAIのスマートスピーカーをウェットティッシュの入れ物に見立てて、最初はそれに向かってずっと喋っていました。

――物語の中で朝の支度をするシーンが結構描かれていますが、ある意味、本当に疑似的な部屋を作っていたんですね。

瀧本:はい、ご用意していただいて。面白かったです。

――『風立ちぬ』(2013年)に始まり、劇場アニメ『天才バカヴォン ~蘇るフランダースの犬~』(2015年)やテレビアニメ『まじっく快斗1412』への出演、そして『羊たちの沈黙』のその後を描いたドラマ『クラリス』では主人公クラリス・スターリング役の吹き替えを担当されるなど、“声のお仕事”のご経験が豊富ですが、イヤードラマへの出演はいかがでしたか?

瀧本:また新しい感じといいますか、「ラジオみたいな雰囲気でドラマが作れちゃうんだ」と思いました。もっとブースにマイクが立ててあって、そこに自分が移動してすごく気合を入れて挑むものというイメージがあったんですけど、実際の現場はとてもラフで、監督もそこを大事にしてくれたので、やっていてすごく楽しかったです。

――声の録り方自体、これまでとは違ったんですね。

瀧本:そうですね。大体、アフレコとか吹き替えだと、立って映像を観ながら合わせて収録を行います。今回はそういった映像なしでの挑戦でしたが、私自身ふだんからラジオが好きで、たまに流れてくるラジオドラマも聞き入ることがあるんです。なので、本作への出演は嬉しかったです。

――ラジオドラマのどういったところに惹かれますか?

瀧本:ラジオドラマが流れてくると、やはり自然と聞き入ってしまうところですね。物語に引きこまれる感じです。耳って、いろいろなものをキャッチできるので。映像がないなかで音を聞くだけだからこそ、また見えてくるものもあると思うし、自分で自由に想像できるところが魅力かなと思います。

――これまでの声のお仕事とは違い、今回は映像がない中で、どのような役作りをしたんですか?

瀧本:あまり事前の準備みたいなことはしませんでしたね。監督にも今回「そのままでいいよ、あんまり背負わずにきて」とおっしゃっていただいて、共演の方々とも今日初めてお会いして、すぐに収録が始まっていきました。一人で作るものではないので、その場の空気感やお互いの掛け合いでのテンポ感を楽しみながらやろうと思っていました。役なので完全に“素”というわけにはいきませんが、自分の中からもそういうものを引き出せたらいいなと考えながら挑みました。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる