松本潤VS西島秀俊の豪華すぎる対決に期待 『99.9』が新作SPドラマで帰ってくる

『99.9』が新作SPドラマで帰ってくる

 “99.9”――この数字は日本における刑事事件での有罪率を指し、一度起訴されればほぼ有罪が確定してしまうということを意味する。

 そんな中、残りの0.1%に隠された事実に挑み、逆転を勝ち取っていく個性豊かな刑事専門弁護士たちの奮闘を描いた痛快リーガル・エンターテインメントが帰ってくる。TBS日曜劇場で2016年にSEASON I、2018年にSEASON IIが放送され人気を博した『99.9-刑事専門弁護士-』のスペシャルドラマ「完全新作SP新たな出会い篇」が12月29日放送、映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』が12月30日に公開されるのだ。

松本潤 杉咲花

 本作の魅力といえば、まず松本潤演じる主人公の弁護士・深山大翔の風変わりすぎるキャラクターだ。日常的によくダジャレを口にするわ、常に半笑いをたたえているわで彼の真意は測りかねる。「いただきます」一つとっても「いただきマングース」「いただきマンドリル」「いただきマングローブ」「いただきマゼラン海峡」……などバリエーションに事欠かず、観ているうちに“次は何が繰り出されるのか……”とついつい彼のダジャレを待ち望んでいる自分がいることに悔しいながら気づかされる。料理上手な深山のオリジナルメニューの数々も食欲をそそるもので、料理の過程で収集した事実の脳内整理がなされ、点と点が線で繋がり真実に近づいていく。

 「依頼人の利益よりも真実の追求」が深山のモットーであり、パラリーガルの明石達也(片桐仁)をこき使い、SEASON Iのヒロイン・立花彩乃(榮倉奈々)やSEASON IIの尾崎舞子(木村文乃)を巻き込んで徹底的にやり込むド派手で型破りな検証も容赦なく見応えたっぷりだ。

 「ねじ曲げられた正義よりもたった一つの真実にしか興味がない」と言い切る深山に対して、「依頼人の利益」を第一信条に掲げる商才に富んだ敏腕弁護士・佐田篤弘(香川照之)との凸凹コンビぶりも見ものだ。ポリシーも何もかも正反対の2人が、嫌味を言い合い反発し合いながらもなんだかんだ良いコンビネーションを発揮し、結果最強バディとして活躍していくさまは清々しく爽快だ。連続ドラマで初めて“刑事専門弁護士”を題材として扱いながらも、2人を中心に登場人物皆とんでもなく人間臭く、“正義のヒーロー”然としていないところがまた良い。

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