『じゃない方の彼女』山下美月×小西真奈美の“あっけない対決” 愛の中間テストの結果は?
妻・麗(小西真奈美)と天然魔性系女子大生・怜子(山下美月)の直接対決が見られた『じゃない方の彼女』(テレビ東京系)第11話。
この美女2人が対決する先にいるのが大学の准教授・雅也(濱田岳)という事実が、改めて不思議に思えてくる。互いに雅也の好きなところを挙げていくも、3つが限界で、あっけなくこの対決も終わってしまう。
ただ、嘘が下手で優柔不断でどうしようもないところがあっても、麗にとっては“大事な家族”で、怜子にとっては“一番大好きな他人”には変わりない。この時、怜子の中では既に身を引く決心がついていたのではないだろうか。一方的に咎めるでも、頭ごなしに否定するでもなく、修羅場にも持ち込まずに怜子の話にも耳を傾ける麗。つまらないプライドや体裁も気にせず涙を滲ませながら夫のことを「大事な家族」なんて言える麗の圧倒的度量をただただ見せつけられた。高圧的でもなく取り乱すこともなく、可愛げまで滲ませて……そりゃあこの勝負、もう麗の圧勝だろう。そして、そんな妻の深い愛情を知って、敢えて「他人」という一線を引く言葉を使った怜子の強い決意も感じられた。
しかしこの麗から雅也への大きな愛情が本人には今ひとつ伝わっていないようにも思える。我々視聴者も第11話で麗の中で雅也の存在がいかに大切かを初めて思い知らされたのではないだろうか。麗も今回のことがあって、雅也への自分の想いを見つめ直したのだろう。かつて長く付き合っていたけれど結ばれることがなかった本命(=大学時代の元カレ)“じゃない方”で、本気で好きになれる人“じゃない方”なのではなく、雅也はずっと自分のことを待っていてくれた他でもない“である方”だと気づいたようだ。さらに当時の彼氏には別の好きな人ができてしまい“じゃない方”となってしまった麗を、“である方”としてずっと側にいてくれて待ち続けてくれたのが他の誰でもない雅也だったのだ。