『鬼滅の刃』無限列車編、諦めない煉獄さんの“心の強さ” 最期の戦いで見せた固い決意

 興行収入400億円を突破した大ヒット劇場版に約70カットの新作追加映像を加えたTVアニメ『鬼滅の刃』無限列車編の最終話(第7話)が、11月28日に放送。炎柱・煉獄杏寿郎の「心の強さ」が伝わるエピソードとなっていた。

アニメ『鬼滅の刃』公式サイトより

 本作の最大の敵であると思われた鬼・魘夢を倒し、安心しきっていた炭治郎や煉獄さんのもとに鬼舞辻無惨配下の精鋭「十二鬼月」の中でも強者たる上位六体の中の一人・猗窩座が登場。強い相手を求め、煉獄さんに人間の弱さを説き「鬼にならないか」と勧誘する猗窩座。それを断った煉獄さんに襲い掛かり、炭治郎が目で追えないほどのスピードで2人の激闘が始まる。

 何度吹き飛ばされ、殴られ、傷つけられても刃を止めない煉獄さん。炎の呼吸 参ノ型・気炎万象、肆ノ型 盛炎のうねり、伍ノ型 炎虎を連続で繰り出し、決着が着いたかに思われたが、決死の攻撃で付けた傷も猗窩座は鬼の治癒力を使い、すぐに無傷な状態へと戻ってしまうのだった。

 一方、人間である煉獄さんの左目は潰れ、あばら骨は砕け、内臓も損傷。とてもじゃないが戦える状態ではなく、猗窩座に「どうあがいても人間は鬼には勝てない」と言われてしまう。しかし、煉獄さんは諦めない。「俺の責務を全うする」と鬼を倒すための鬼殺隊として、そして“柱”としての責任を背に、「ここにいる者は誰も死なせない!」と笑みを浮かべながら宣言するのだった。

 最後の力を振り絞り、「炎の呼吸 玖ノ型 煉獄」を繰り出す煉獄さん。猗窩座も「破壊殺・滅式」で対抗し、2つの技がぶつかり合った瞬間、爆風で戦いの様子が見えなくなってしまう。炭治郎と伊之助が目を凝らすと、そこには猗窩座の腕に腹を突き破られる煉獄さんの姿があった……。

 自分が殺そうとしているにもかかわらず、「死んでしまうぞ杏寿郎!」と悲痛な表情を浮かべる猗窩座。「鬼になれ」と求める猗窩座を前に、煉獄さんは死んだ母との会話を思い出していた。「なぜ自分が人よりも強く生まれたかわかりますか?」と問われた幼き日の煉獄さん。母は「弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務」と煉獄さんに言い聞かせていた。

 その責務を今まで忘れず、全うしてきた煉獄さん。腹を突き破られているにもかかわらず、最後まで猗窩座の首を切り落とそうと抵抗。さらに、鬼は日を浴びると死んでしまうという弱点があり、日の出までに逃げようとする猗窩座を掴んで離さない。しかし、寸前のところで自らの腕を引きちぎり、日の当たらない森へ身を隠した猗窩座。そんな猗窩座に向かって炭治郎は「逃げるな卑怯者!」などと叫び続けるのだった。

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