ルビー・ローズによる『バットウーマン』告発の詳細 非難された製作陣は事実を否定

ルビー・ローズ『バットウーマン』製作陣告発

 一連の告発の投稿をしたあと、再び少し時間をあけて彼女はストーリーを更新。「最後に付け加える、もう多分こんな機会ないから」とはじまり、なぜ今になって告発したかについて、人々が推測するような理由ではなく、より複雑なものだと説明した。そして自身の出演作が『バットウーマン』でのトラウマにより、基本的にいつも同じ、信頼された小規模のグループで作られているものであることを明かした。具体的にライオンズ・ゲート、ソニー、バズフィードの名を出しながら、特に北村龍平監督作『ドアマン』のプロデューサー陣に感謝の意を述べた。

 そして、今このタイミングで暴露した理由として、先日のマーベルに対するスカーレット・ヨハンソンの告訴にインスパイアされたと述べている。「私が今これについて話すのは、それができる特権を自分が持っていることを理解しているから。でも、私はスカーレット・ヨハンソンではないし、彼女の持つような富も、パワーも、影響も、ケアしてくれるチームも残念ながら持っていない。それでも、私はいつも正しいことをしてきた」と話しながら、「それでもこの件に関わる全ての人、自分も含めた責任の所在について考えています。なぜ、あの時自分のために立ち上がらなかったのか、なぜ弁護士をたてて彼らを訴えなかったのか、なぜ戦わなかったのか。疲れていたんです。私は強いキャラクターを演じるからタフに思われるかもしれないけど、私自身はとても人間的で繊細で、何かに対峙することが苦手です。それに、当時はとても怖かったんです」と心境を語った。また、今回の告発は国際映画劇場労働組合と先に述べた番組の被害者たちからの後押しもあったという。

 これに対して、ワーナー・ブラザース テレビジョンは、彼女の主張が事実と異なると声明を発表。「我々は現場から複数報告された彼女の行動に対する苦情に基づき、関係者全員を尊重して速やかに彼女のシーズン2出演の選択肢を選ばなかった、というのが真実です」と、述べている。

 ローズの降板は2020年5月に発表されていた。1年半経った今の告発を、彼女自身「自分のキャリアの終わりになるかもしれない。それでも、脚本を開くたびにパニックアタックになるんだから、もともと終わっていたようなもの」と語っている。双方の意見が食い違うだけに、今後の進展に注目したい。

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