志田彩良×鈴鹿央士、『かそけき』&『ドラゴン桜』で生まれた関係性 現場での裏話も

志田彩良×鈴鹿央士の新たな一面も

ーーお二人のお芝居は、穏やかさはありつつもどこか危うさも感じられて、作品に緊張感を生み出しているような印象があります。ご自身のどういったところが引き出されて、このような魅力が生まれているのだと思いますか?

志田:そうですね……以前、「目の奥が笑っていない」と言われたことはありました(笑)。本当はコミュニケーションをとるのが好きなので現場でも話しかけたりすることも多いのですが……。母から「人をすぐ信じるな、自分だけを信じて生きていけ」と言われたりして、相手のことを観察しながらコミュニケーションをとることが多いので、もしかしたらそこが表れてしまっているのかなって思います(笑)。

ーー鈴鹿さんはどうですか?

鈴鹿:うーん……人それぞれ個性はあると思うので、僕の個性がそういうところにあるのかもしれないです。今回の陸という役も、僕にしか出せない良さもあれば、逆に僕には出せなくて別の人には出せる良さもあったと思いますし。自分をあまり分析したことがないのでよくわからないですけど……。

志田:央士くんは普段柔らかい雰囲気なのですが、熱い一面もあるんです! お芝居の話をすると、とても早口になります。そんなに早く話せるんだって(笑)。友人たちとオンラインゲームをしたりするのですが、そのときも普段の央士くんから想像できないくらいとても熱い一面を見れたりするので、盛り上がります。

ーーそうなんですね(笑)。お二人のお芝居はそこにいるだけで目がいくような不思議な魅力があるのでこれからの作品も楽しみです。では最後に、お二人にとって『かそけきサンカヨウ』がどのような作品になったかお聞かせください。

鈴鹿:この映画を撮ったのが、初の緊急事態宣言が明けたタイミングでした。世の中の状況が厳しい中で、「俳優」という仕事としてできることは限られてるけど、でもやっぱり映画を通して何かを届けたいなと思っていて。そのときにちょうど撮影がスタートしたのでメラメラしていたというか。この作品はとても温かい物語なので、こういう世の中にいい形で届けられたらいいな、という強い気持ちがあります。

志田:私は20代でもう一度主演をすることが目標の1つだったので、それを叶えてくれた大切な作品です。コロナ禍で自分の事だけで精一杯な方もいると思いますが、そういった方々の救いになれる作品だと思っています。ご本人も以前おっしゃっていたのですが、今泉さんの作品は、たくさんの方の心に届けるというより、特定の誰かの救いになるような作品だと思っていて。この『かそけきサンカヨウ』も誰かの救いになったらいいなと思っています。みんなで丁寧に作った作品なので、誰かに届いてほしいです。

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■公開情報
『かそけきサンカヨウ』
全国公開中
監督:今泉力哉
脚本:澤井香織、今泉力哉
出演:志田彩良、鈴鹿央士、中井友望、鎌田らい樹、遠藤雄斗、石川恋、鈴木咲、古屋隆太、芹澤興人、海沼未羽、鷺坂陽菜、和宥、辻凪子、佐藤凛月、菊池亜希子、梅沢昌代、西田尚美、石田ひかり、井浦新
原作:窪美澄『水やりはいつも深夜だけど』(角川文庫刊)所収『かそけきサンカヨウ』
配給:イオンエンターテイメント
(c)2020 映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会

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<応募締切>
10月29日(金)

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