『青天を衝け』吉沢亮の娘役に抜擢の小野莉奈、作品に新風吹かす? 漂うブレイクの予感

 以降も短編映画『アンナとアンリの影送り』や『アルプススタンドのはしの方」などすでに主演映画を持つなどブレイクの予感は高まるばかりだ。最近では『コントが始まる』(日本テレビ系)でのスナックの若手店員の1人で、出番は少ないが、松田ゆう姫や古川琴音という個性派俳優の中で、等身大の演技を見せながら存在感を発揮するなど、20歳を迎えてさらに演技の幅は広がっている。

 さて、『青天を衝け』で小野が演じるのは、栄一と千代(橋本愛)の間に生まれた長女・渋沢うた。千代は心の強い女性で、栄一と結婚してから、多忙の栄一に代わり渋沢家を守りつつ、栄一に内助の功で支え続けてきた女性。そんな母親に、「(栄一が)めでたくお帰りなるまで行儀も心がけも良い子でなくてはなりませんよ」と武士の娘として厳しく育てられてきただけに、規律正しく良い子になりそうなイメージで、実際の渋沢うたも良妻賢母だったと知られている。

 小野は公式コメントで「母からの深い愛情、教え、偉大な父との関係性、渋沢家の家族模様はどんなものだったのか。渋沢うたさんを通して皆さまに伝えていきたいと思います」と意気込みを語っている(参照:三浦誠己、小野莉奈、仁村紗和らが大河ドラマ初出演 『青天を衝け』第7弾キャスト発表)。小野は自然に感情を伝えることが上手い役者なだけに、うたの背景が見えてくる演技に期待がもてる。『青天を衝け』は、平成生まれ俳優初の主演作でもあり、キャスティングがフレッシュで“新世代の大河ドラマ”という印象が強く、その中で小野はどんな印象を与え視聴者の心に残してくれるのか、楽しみだ。

■放送情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、2021年放送
出演:吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作:大森美香
制作統括:菓子浩、福岡利武
演出:黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:板垣麻衣子
広報プロデューサー:藤原敬久
写真提供=NHK

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