『マトリックス レザレクションズ』予告編を考察 モーフィアスはなぜ若い姿に?

『マトリックス レザレクションズ』を考察

 『マトリックス レザレクションズ』の予告編が日本時間の9月9日22時に公開されました。この興奮をお伝えする前に、まず『マトリックス』について改めて説明します。

 『マトリックス』の世界は、すべて仮想現実で人類はコンピューターによって支配され、この世界で生きている“夢”を見せられているだけにすぎない、という衝撃の設定。真実に気づいた主人公ネオは、仲間とともに人類を解放すべく戦います。ネオを演じるのがキアヌ・リーブスです。

映画『マトリックス』1作目 予告編

 この作品が1999年に作られたというのも驚きです。インターネット元年と言われたのが1995年。まだYouTubeもSNSもスマホもクラウドもVRもありません。とても先端を行く作品だったのです。その後、2作連続公開の形で『マトリックス リローデッド』、『マトリックス レボリューションズ』が封切られました。特に『マトリックス リローデッド』は日本では興行収入110億円を超える大ヒットになりました。

 その後、続編の噂やリメイクの話があったのが実現せず。しかし2017年ごろから再び新しいマトリックスの映画が動き出すらしい、というニュースが流れました。それが『マトリックス レザレクションズ』として実現したわけです。僕は当初この新マトリックス映画はリメイクだと思っていたのですが、キアヌ・リーブスが復帰と聞いてビックリ。つまり本作は18年ぶりに作られる続編というわけです。さらにこの『マトリックス レザレクションズ』は1999年の『マトリックス』からのストレートな続編とも言われている、ということは22年ぶりの後日談になります。『マトリックス レザレクションズ』の“レザレクションズ”は復活を意味しますからね。

 そして興味深いのはネオ役のキアヌ・リーブス、その恋人トリニティ役のキャリー=アン・モス、女戦士(船長)ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミスは再出演ですが、前シリーズのキーキャラクターでローレンス・フィッシュバーンが演じたモーフィアス役がヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世に変更(彼は『アクアマン』のブラックマンタ役です)。さらにシリーズ屈指のヴィラン、エージェント・スミスがヒューゴ・ウィーヴィングからジョナサン・グロフに変更(ジョナサン・グロフは『アナ雪』のクリストフです)と、若返りキャスティングしているわけです。

 エージェント・スミスはマトリックスを守るセキュリティソフトの擬人化みたいなキャラ=そもそもデジタル生命体ですからまあ顔が変わってもいいのですが、モーフィアスが若いのはなぜ? というわけで早速予告編です。

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