『ブルーサーマル』アニメーション映画化決定 キャストに堀田真由、島崎信長、榎木淳弥

 小沢かなの青春漫画『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』を原作とするアニメーション映画『ブルーサーマル』が2022年3月に公開されることが決定。堀田真由、島崎信長、榎木淳弥の出演も発表された。

 2015年4月から『月刊コミック@バンチ』(新潮社)にて連載がスタートした原作『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』は、“エンジンを搭載せずに上昇気流(サーマル)を捉えることで飛翔する航空機・グライダー”で飛行スピードを競う部活・体育会航空部をテーマにした青春漫画。

 物語の主人公・都留たまき(通称・つるたま)は、高校までスポーツ一筋で頑張ってきた女の子。そんな自分と別れを告げ、「恋をして、あこがれのキラキラのキャンパスライフを送る!」と意気込んで大学に入学した矢先、“グライダー”と運命的な出会いを果たし、体験搭乗で見た空の美しさに一目惚れ。体育会航空部に入部し、空の美しさ・飛ぶことの楽しさに魅了されていく。

 今回のアニメーション映画を手がけるのは、橘正紀監督と老舗制作スタジオ・テレコム・アニメーションフィルム。橘は、演出を担当した『殻機動隊 S.A.C.』シリーズ、監督を務めた『東京マグニチュード8.0』『ばらかもん』などで知られる。テレコム・アニメーションフィルムは、『ルパン三世 カリオストロの城』を代表作に持つ1975年設立の老舗アニメーションスタジオだ。配信TVアニメ『神之塔 -Tower of God-』をはじめ、TVアニメ『ルパン三世』シリーズなど幅広いヒット作品を世に送り出し、スタジオジブリ作品の作画協力でも知られている。

 主人公の“つるたま”こと都留たまきを演じるのは堀田。堀田自身ずっと挑戦してみたかった声の演技ということもあり、初アフレコに関しては「初めてのことも多く難しかったですが、島崎さん、榎木さんはじめ第一線で活躍されている方々とアフレコをご一緒させていただき、毎日が学びの連続でした。私が演じた都留たまきは、見ていてみんなが笑顔になれるような素敵なヒロイン。そんなたまきのまっすぐな思いに寄り添いながら、精いっぱい演じました」と語っている。そんな堀田の演技に、橘監督も「堀田さんはオーディションの時から、お芝居の指示に対して呑み込みもとても早くて音響監督の山口貴之さん共々満場一致で決まりました。堀田さんならではの明るさでたまきの純朴さや快活さを演じて頂き、スタッフも声に負けないよう生き生きと描かねばという活力をもらい、作画もとても表情豊かになっています」とコメントしている。

 また、つるたまを青凪大学体育会航空部に勧誘した航空部の主将かつ絶対的エースの倉持潤は、『Free!』シリーズの七瀬遥役や『呪術廻戦』で真人役を演じた声優・島崎が担当。島崎は「原作も、今作の脚本も面白くて、夢中で一気に読んでしまいました。実際の収録はとっても楽しくて、僕ら自身が良い作品だな、面白いなって思ったものは、見てくださった皆様にもきっと伝わると信じています。ぜひ劇場で自身の感性に任せてまっすぐ楽しんでみて欲しいです」とコメントを寄せた。

 さらに、はじめはつるたまと反発し合うものの育成担当として面倒見の良い先輩・空知大介を演じるのは、『呪術廻戦』の主人公・虎杖悠仁役はじめ、『デジモンアドベンチャー tri.』高石タケル役や映画『機動戦士ガンダムNT』ヨナ・バシュタ役などで知られる声優・榎木。榎木は本作に関して、「グライダーというスポーツを通してチームの絆やキャラクターそれぞれの成長が描かれつつ、そこに恋愛も絡んできて爽やかな青春を描いている作品です。是非グライダーの迫力、風景描写も楽しみにしていて下さい!」と語っている。

 あわせて、ティザービジュアルと特報映像も公開。ティザービジュアルでは、澄み渡った青々とした空が印象的に描かれている。弾けんばかりの笑顔でこちらに向かって手を差し伸べる主人公・つるたまと、そんなつるたまを優しく見守るように立っている先輩の倉持と空知。そして3人の頭上高くを、まさに彼らが青春を燃やす“グライダー”が飛行している。

アニメーション映画『ブルーサーマル』特報映像

 特報映像の冒頭では、堀田のナレーションとともに、これから始まる大学生活に心躍らせるつるたまが描かれている。普通の大学生活を送りたかったはずなのに、倉持や空知といった航空部の仲間と出会い、キラキラした表情で空を見上げる様子は、空に恋したつるたまを表している。また、映像中盤では、雲を突き抜けた先に“空”が印象的に映る。

 堀田、島崎、榎木、橘監督、原作者・小沢のコメント全文は以下のとおり。

コメント

堀田真由(都留たまき役)

「いつかは声のお仕事をやってみたい」と思っていたので、オーディションの結果を聞いたときはとにかくうれしかったです。この作品のテーマにもなっている“綺麗な空の青”をイメージして、オーディションには思いを込めてブルーの洋服を着て挑みました。
島崎さん、榎木さんはじめ第一線で活躍されている方々とアフレコをご一緒させていただき、毎日が学びの連続でした。初めてのことも多く難しかったですが、皆さんのおかげでとても楽しくお芝居ができました。
私が演じた都留たまきは、コロコロ表情を変える天真爛漫で何事にも一生懸命な女の子。見ていてみんなが笑顔になれるような素敵なヒロインです。そんなたまきのまっすぐな思いに寄り添いながら、精いっぱい演じました。思わず空を見上げたくなるような、前向きにさせてくれる作品になっています。ぜひ劇場の大きなスクリーンで、“美しい空“を楽しんでいただきたいです!

島崎信長(倉持潤役)

原作も、今作の脚本も面白くて、夢中で一気に読んでしまいました。空への憧れみたいなものって、誰しもが一度は持ったことがあると思うのですが、ここに来て改めて空を飛んでみたくなりましたね。これまでの自分の価値観を変えてくれるほどの景色を、僕もグライダーの中から感じることができたりするのかなって。
僕が演じた倉持潤は、いつも余裕があって飄々としていて、才能と環境にも恵まれた、完璧超人…かと思いきや、彼は彼で込み入った事情がありまして。重めの事情を抱えた、バックボーンがしっかりしている役どころは大好物なので、非常に楽しく演じさせていただきました。実際の収録はとっても楽しくて、僕ら自身が、良い作品だな、面白いな、楽しいなって思ったものは、見てくださった皆様にもきっと伝わると信じておりまして。めちゃくちゃ良い作品なので、ぜひ劇場で、自身の感性に任せてまっすぐ楽しんでみて欲しいです。きっと素敵な何かが、貴方の心に残るはず。

榎木淳弥(空知大介役)

原作や今作の脚本を読んで、グライダーというスポーツを通してチームの絆やキャラクターそれぞれの成長が描かれつつ、そこに恋愛も絡んできて爽やかな青春を描いている作品だなと感じました。自分の大学生だった頃を思い出しながらやろうと思ったんですが、僕はこんなにまぶしい青春を経験していなかったので、難しかったです(笑)。僕が演じた空知大介は主人公のつるたま(都留たまき)に突っかかっていくことの多いキャラクター。それも憧れの倉持(倉持潤)やグライダーへの情熱からくる反発なので、ツンツンしているけど実は熱い心を持った良い子なんです。そして、アフレコの段階から今作の舞台となる大空がどのように描かれるのか楽しみでした。皆さんも是非グライダーの迫力、風景描写を楽しみにしていて下さい!

橘正紀監督

原作を読ませていただき、明るく爽やかなタッチで航空部という一風変わった部活動を描きながらも、何者でもないたまきが周りを巻き込みながら「自分の居場所」を見つけるためにもがく、等身大の物語だなと感じました。
たまきを演じる堀田さんはオーディションの時から、お芝居の指示に対して呑み込みもとても早くて音響監督の山口貴之さん共々満場一致で決まりました。堀田さんならではの明るさでたまきの純朴さや快活さを演じて頂き、こちらの無茶振りにすぐに反応してくれる勘の良さに舌を巻きました。全力でお芝居に取り組む姿がたまきと重なって、スタッフも声に負けないよう生き生きと描かねばという活力をもらい、作画もとても表情豊かになっています。
映画を見終わった後に、元気になって「前向きに一歩踏み出そう」という気持ちになれるような作品になればいいなと思っています。物語の魅力はもちろん、アニメーションだからこその“空を飛んでいるかのような爽快感”や、“空の魅力”を体感してもらえるように制作に励んでいます。ご期待ください。

原作者:小沢かな

『ブルーサーマル』は、未熟で荒削りな
でも当時の自分の全てをかけて描いた宝物です。
その大切な世界に、この大変な状況の中
橘監督をはじめたくさんの方々が力を合わせて
新しい命を吹き込んでいただけることを、本当に幸せに思います。
丁寧に携わってくださっているみなさま
そして、これまで読んで支えてきてくださったみなさま、ありがとうございます。
大好きな真っ白いグライダーが、スクリーンの中の青空を駆ける日を
たぶん私がいちばん楽しみにしています!
どうぞよろしくお願いいたします。

原作者・小沢かなによるイラスト (c)小沢かな/新潮社
原作者・小沢かなによるイラスト (c)小沢かな/新潮社
原作者・小沢かなによる手書きコメント (c)小沢かな/新潮社
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原作者・小沢かなによるイラスト (c)小沢かな/新潮社
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原作者・小沢かなによる手書きコメント (c)小沢かな/新潮社
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『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』1巻 (c)小沢かな/新潮社
『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』2巻 (c)小沢かな/新潮社
『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』3巻 (c)小沢かな/新潮社
『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』4巻 (c)小沢かな/新潮社
『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』5巻 (c)小沢かな/新潮社
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『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』3巻 (c)小沢かな/新潮社
『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』4巻 (c)小沢かな/新潮社
『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』5巻 (c)小沢かな/新潮社
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※島崎信長の「崎」は「たつさき」が正式表記。

■公開情報
『ブルーサーマル』
2022年3月全国公開
出演:堀田真由、島﨑信長、榎木淳弥
原作:小沢かな『ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-』(新潮社バンチコミックス)
監督:橘正紀
脚本:橘正紀、高橋ナツコ
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
配給:東映
製作:「ブルーサーマル」製作委員会
(c)2022「ブルーサーマル」製作委員会
公式サイト:blue-thermal.jp
公式Twitter/Instagram:@eigabluethermal

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