『ボクの殺意が恋をした』黒幕の正体判明で中川大志に試練 田中みな実の迫真の演技も

『ボク恋』黒幕の正体判明で中川大志に試練

 詩織が2人を殺した理由は、自分の不正を暴かれそうになったから。親、兄弟、恋人……それぞれが、“大切な人”への愛からくる復讐心で苦しんでいるなか、詩織だけは、ただ自分を守るためだけに殺害したのだ。デス・プリンス(鈴木伸之)でさえ、葵に恋心を抱き、彼女を守ると誓ったというのに。全てのキャラクターが、愛を背負っているだけに、詩織の薄情さが不気味にさえ見えてくる。

 たくさんの「秘密」が暴かれた第7話、迫真の演技を見せたのが田中みな実だ。本物の“鳴宮美月”であることを明かしたからには、編集部員の前で見せる「水瀬千景としての顔」と、葵と話す時の「鳴宮美月としての顔」を使い分けなければならない。メガネを付けると千景、取ると美月というようにスイッチを切り替えていたのだと思うが、そのシフトが見事だった。

 これまでに出演してきた『奪い愛、夏』(AbemaTV)や、『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日×ABEMA)の芝居から、彼女に対して“怪演女優”というイメージを持つ人が多いと思う。だが、『生きるとか死ぬとか父親とか』(テレビ東京系)で演じた等身大の女性の役もかなりハマっていた。本作では、どちらの経験をも生かした振り幅のある演技を見せている。今後も、物語のキーマンとして存在感を発揮していくはずだ。

 それにしても、これからの展開はどうなってしまうのだろう。なんと、殺されたと思っていた丈一郎が生きていた(!)にも関わらず、葵は瀕死状態に。次週放送の第8話は、ある意味で第三章の幕開けとも言える。それぞれの苦しみに想いを馳せつつ、考察も楽しんでいきたい。

■放送情報
『ボクの殺意が恋をした』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~23:25放送
出演:中川大志、新木優子、鈴木伸之、田中みな実、中尾明慶、永田崇人、小西はる、水野美紀、藤木直人
脚本:徳永友一ほか
監督:星野和成、宝来忠昭
チーフプロデューサー:岡本浩一
プロデューサー:中間利彦、小島祥子、石田麻衣(ホリプロ)
共同プロデューサー:三上絵里子(日本テレビ)
制作協力:ホリプロ
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
公式サイト: https://www.ytv.co.jp/bokukoi/
公式Twitter:https://twitter.com/bokukoi_drama
公式Instagram:https://www.instagram.com/bokukoi_drama
公式LINE:https://lin.ee/kniUOAg

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