『ハイヒロ』美 少年・佐藤龍我、キヒーローに変身 ヨーヨー魔人現れた第3話

 忘れかけていた気持ちを思い出させてくれるドラマがある。美 少年主演ドラマ『ザ・ハイスクール ヒーローズ』(テレビ朝日系)だ。自らの危険を冒してまで“誰かのために”と奮闘する彼らを見ていると、心の奥がじわっと温かくなる。

 本作の舞台は、創立100周年を迎える五星学園。その学園に存在するのが、真中大成(岩崎大昇)が立ち上げた「学園防衛部」(※五星学園の平和を守る団体)だ。部員がいないことから廃部の危機に陥っていたが、滝川雄亮(那須雄登)と森村直哉(藤井直樹)、直哉の妹の森村花(箭内夢菜)の勧誘に成功。そして第3話では、バスケ部のエース・土門龍平(佐藤龍我)に白羽の矢が立った。

 経済的に余裕がない龍平は「ボランティアで人助けするほど暇じゃねえよ!」と聞く耳を持たない。それもそのはずだ。「一緒に学園を守るヒーローになろう」なんて言われて、あっさりOKする人はいないだろう。雄亮と直哉も、最初は「ヒーローなんてダサい」と相手にしていなかったのだから。

 そんなとき、龍平の前に“ヨーヨー魔人”が現れる。簡単に学園ポイントを稼げるアプリ「ハイスクールヒューマンカジノ」に誘われた龍平は、「絶対にやばいゲームだ…」と思いながらも、お金欲しさに乗ってしまうのだ。それが、悪夢のはじまりだったーー。

 日に日に龍平の様子がおかしくなっていくことに気付いた「学園防衛部」のメンバーは、“おとり捜査”を実行することに。そこで、すっかり変わり果てた龍平の姿を見た大成は、“魔人”の仕業だと確信を持つ。「気が優しくて力持ち。それが龍平の真実の姿だ」と。

 そして、“ヨーヨ魔人”の正体は生徒会役員の榊秀一(和田優希)と榊賢二(檜山光成)だということが判明した。龍平が変わってしまったのは、彼らに“プライド”を奪われたから。それを背後から操っていたのが、生徒会長・大浦飛馬(浮所飛貴)だ。

 榊兄弟がプライドを奪ったのは、飛馬に虐げられてきたことへの腹いせから来るもの。プライドがズタボロになったときに、「魔人アプリ」のURLが届いたのだという。しかし、飛馬にはやり返すことができない。だから、龍平が狙われてしまった。

 魔人に変身した榊兄弟を前にしても、「お前らの負の感情が飛馬に対するものなら、その刃をあいつに向ければいいだろ!」「強い者には逆らえない。お前らのプライドなんて、所詮その程度なんだよ!」と、強気で挑む「学園防衛部」のメンバーたち。それはきっと、龍平のプライドを取り戻すためだ。

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