また、緒方といえば『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の好演も記憶に新しい。本作のPVを観たファンの中には、やはり乙骨とシンジを重ねる人も見受けられた。そうした声もふまえ、同氏は本作における緒方の演技についてこのように予想する。

「確かに芥見下々さんは庵野（秀明）さんの作品が好きだと公言されていますし、“呪いによって強大な力を背負わされた少年”という設定自体はシンジと重なるところもあります。ただ緒方さんは、役に寄り添う憑依型タイプの声優でもあります。碇シンジのようなタイプとはまた違った、緒方さんが解釈した乙骨憂太を見せてくれるのではないでしょうか。作者の芥見下々さんも『“中性的で、柔らかさ、優しさがあった上で、大きな感情の振れ幅・落差もある”イメージを持っていましたので、緒方恵美さんに演じていただけると決まった時、ピッタリだと思いました』とコメントされていますが、今回は劇場作品ということで、音響関係もテレビシリーズより充実しているでしょうし、繊細さと激しさを兼ね揃えた緒方恵美さんのどんな演技が堪能できるか、楽しみにして映画公開を待ちたいですね」

　公開まで残り5カ月となり徐々に全貌が見えてきた『劇場版 呪術廻戦 0』。続いては里香役のキャスト発表に期待がかかるばかりだ。

■公開情報
『劇場版 呪術廻戦 0』
12月24日（金）公開
原作：『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』芥見下々（集英社 ジャンプ コミックス刊）
制作：MAPPA
配給：東宝
(c)2021 「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会　(c)芥見下々／集英社
公式サイト：jujutsukaisen-movie.jp
公式Twitter：@animejujutsu