西島秀俊主演『シェフは名探偵』にさとうほなみ&山本耕史登場 目が離せない存在感
「奇跡は、それを信じる者に起こる」
西島秀俊主演ドラマ『シェフは名探偵』(テレビ東京系)は、グルメな人たちがこぞって訪れる噂のビストロ「ビストロ・パ・マル」を舞台に、西島演じるシェフ三舟忍が人並み外れた洞察力で客たちが巻き込まれた事件や不可解な出来事の謎を鮮やかに、お節介に解いていくグルメミステリーだ。
第8話では「親子の縁」について触れられた。所在地がわかった三舟の父親だったが、代理人がやって来て「会うつもりはない」と伝言を伝えられる。三舟親子の再会が叶わなかった一方で、パン屋の親子の関係の再構築が描かれた。
オーナーの小倉大輔(佐藤寛太)が新たに開店することになったパン屋の副店長・中江(さとうほなみ)は商品ラインナップについて店長と意見が合わない。あくまで本格的なフランスのパンだけを出したいと言う中江は、メロンパンやパン・オ・レは出したくないと頑なだが、それは実は彼女の実家が営むパン屋ーーしかもこの新店のすぐ側にあるーーの看板メニューだったのだ。
自身では望んでも叶えられない“親子の再会”の場を中江のためにセッティングした三舟が、彼らの気持ちの行き違いを解消した。娘の門出を邪魔してはいけないとパン屋を畳むことを決めてしまった両親に対して、自責の念に駆られる娘。しかし、父親は迷いなく「ありがとう」とお礼を言う。「自分の娘がパン屋になってくれて、自分のお店を持ってくれるなんて、これほど嬉しいことはない」と。三舟は自身の親には到底及ばない“親としての愛情”の大きさを見せつけられたのだった。
さとうほなみは人気バンド・ゲスの極み乙女。のドラムス担当のほな・いこかとして活動する一方、ここのところ俳優としてもめざましい活躍を見せている。Netflix映画『彼女』では水原希子とW主演を務め難しい役どころを熱演したのも記憶に新しい。朝ドラ『まんぷく』(NHK総合)や映画『窮鼠はチーズの夢を見る』でも、“その場”を一気に自分のものにしてしまう気になるキャラクターを演じていた。