赤楚衛二×町田啓太、今期ドラマでも存在感 『チェリまほ』以降の活躍を振り返る
一方、町田啓太は、2月から『西荻窪 三ツ星洋酒堂』(MBS)に主演。藤原季節、森崎ウィン演じる高校時代の同級生とともに、西荻窪にあるとされる「三ツ星洋酒堂」で働くバーテンダーを演じた。「人生に悩む人々が誘われる、癒しの空間―」とうたわれている通りで、町田演じるバーテンダーは、ここに来る様々な悩みを抱えた客をそっと包み込むような雰囲気を醸し出していた。
6月に放送されたスペシャルドラマ『嘘から始まる恋』(日本テレビ系)では、本田翼演じる結婚直前の彼氏に裏切られハイスペックな彼氏が欲しいと青森から上京した葛西莉子と出会う、大手商社に勤務する鴨下淳之介を演じた。
この淳之介は、後輩とナンパするために店に来ているというのに、「俺から声をかけるなんて納得できない」と、演じ方によれば不遜にもなりかねない役を、ちょうど良いコミカルさで演じている。莉子をからかったり、お互いにちゃんと言いたいことを言い合いながらも近づいていく展開がちょっと大味ではあるが、だからこそ楽しい、ザ・ラブコメに仕上がっていた。
7月放送のNHK『21世紀の複雑社会を超定義』は、ドラマとCGなどの映像を組み合わせ、現代の事象を開設する新たな試みで、この作品で町田は売れない漫画家の家長カズヒロを演じながら、「暗号資産」についてプレゼンしていく。長台詞に圧倒されるこの作品は、今後も続くことが期待されるような終わり方になっていた。もし次回があるのならば、どんなテーマになるのかも楽しみである。
第13回から土方歳三役で出演しているNHK大河ドラマ『青天を衝け』も放送中である。第16回では華麗な殺陣のシーンが放送されたほか、第20回では、主人公の渋沢栄一(吉沢亮)との会話で、お互いがシンパシーを感じあい、土方が、渋沢が進むべき道へのヒントを与えるようなアツいシーンもあった。渋沢と土方のお互いの思いが、台詞からも、その表情から伝わってくるようであった。
町田の今後の作品としては、劇団EXILE総出演のドラマ『JAM -the drama-』が8月26日にスタートすることが発表されたばかり。この企画の始まりである映画『jam』は、SABU監督によって町田の「まっすぐすぎるけど、どっか可笑し味がある」というキャラクターに気づかされた一作。町田のコメントにも「前作よりもユーモラスで刺激的になっています」あるが、前作以上の世界観に期待したい。
■放送情報
『彼女はキレイだった』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜21:00〜放送
出演:中島健人、小芝風花、赤楚衛二、佐久間由衣、高橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、宇垣美里、寒川綾奈、村瀬紗英、山田桃子、LiLiCo、木村祐一、菅原大吉、本多力、片瀬那奈ほか
原作:『彼女はキレイだった』(c)MBC/脚本 チョ・ソンヒ
脚本:清水友佳子、三浦希紗
音楽:橋本由香利
主題歌:Sexy Zone「夏のハイドレンジア」(Top J Records)
オープニング曲:Awesome City Club「夏の午後はコバルト」(cutting edge)
演出:紙谷楓、木下高男、松田祐輔
プロデューサー:萩原崇、芳川茜、渋谷英史
制作:カンテレ、共同テレビ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/kanokire/
公式Twitter:@kanokire
公式Instagram:@kanokire.tue21
長谷部宗介 by 中島健人Instagram:@k.n_sosuke.hasebe
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、毎週日曜20:00~放送
BSプレミアムにて、毎週日曜18:00~放送
BS4Kにて、毎週日曜9:00~放送
出演:吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作:大森美香
制作統括:菓子浩、福岡利武
演出:黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:板垣麻衣子
広報プロデューサー:藤原敬久
写真提供=NHK