『探偵☆星鴨』最終回は怒涛の展開の予感 有岡大貴が体現するコミカルさが作品の魅力に

 二人が張り込みをしていたアパートから出てきたのは、元結婚詐欺師の鮫島亮(武田航平)。竹田芽衣(入山法子)の件で聞きたいことがあると伝えると、その場から全力で逃走した鮫島。懸命に追いかけるが、早くも弱音を吐く星に捜田が活を入れる。バディのような兄弟のような……これまでの攻防が懐かしい。一方の唐戸も、黒谷(森廉)殺害現場近くの喫茶店の防犯カメラを調べたところ、映像に映っていた竹田の姿を発見する。それぞれの地道な調査が実を結ぶのだが、すんなりと事件解決に至らないのが面白いところ。

 星はジョーから言われた言葉を解釈し、真犯人を暴いてほしいという依頼だったのではないかと推測。探偵学校時代にジョーから教わった「ジョーの掟」を反芻する星。夢は大きく名探偵を目指すも、時折、基本に立ち返るあたりが彼らしい。今回は、星が独自に考えた掟も加わり、成長を感じられる一幕も。星探偵事務所の一角に「タワシ殺人事件特別捜査本部」と大きく掲げ、本格始動した星たち。「こっちが本当の!」と添えていただけに、いよいよ事件の謎が紐解かれ、まさかの(!?)クライマックスに。真犯人を暴き、ジョーにかけられた疑いを晴らすことはできるのか。「タワシ殺人事件」は思いがけない結末を迎える。

 コミカルに描かれている本作。笑いどころ、ツッコミどころがありつつも、星の素直でひたむきな姿が胸に響くハートフルな物語。〈焦らないで 一歩進もう〉と歌う、ドラマの主題歌のHey! Say! JUMP「ネガティブファイター」も、これまでに増してストーリーを引き立て、胸に響く。「見えた!輝く一番星!」ーー星の奮闘を最後まで見届けたい。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

■放送情報
『探偵☆星鴨』
日本テレビにて、毎週月曜深夜24:59〜放送
出演:有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、片山友希、岡田義徳、堀部圭亮
脚本:諏訪雅(ヨーロッパ企画)
脚本監修:上田誠(ヨーロッパ企画)
演出:宝来忠昭、本田大介
音楽: 立山秋航
主題歌:Hey! Say! JUMP「ネガティブファイター」(ジェイ・ストーム)
編成企画:安島隆、河野雄平
コンテンツプロデューサー:岩崎広樹
チーフプロデューサー:福士睦
企画プロデューサー:長松谷太郎
プロデューサー:能勢荘志、高橋淳之介(※「高」はハシゴダカが正式表記)、若林雄介
制作プロダクション:Pipeline
製作著作:日本テレビ、ジェイ・ストーム
(c)NTV・J Storm
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hoshikamo/
公式Twitter:@hoshikamo_ntv
公式Instagram:@hoshikamo_ntv

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