ペンを握りしめ激動の時代を生き抜いた男の姿が 『ジュゼップ 戦場の画家』予告編

 8月13日より公開となる映画『ジュゼップ 戦場の画家』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

 セザール賞長編アニメーション賞受賞のほか、第73回カンヌ国際映画祭正式出品、第26回リュミエール賞アニメーション賞&音楽賞、第33回ヨーロッパ映画賞長編アニメーション賞、第11回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル観客賞&国際報道機関賞受賞など、世界各国の映画祭で高く評価された本作。監督を務めたのは、フランスの全国紙「ル・モンド」などでイラストレーターとして活躍してきたオーレル。ジュゼップが収容所で記した鮮烈なスケッチに触発され、自らのペンで伝えたいと駆り立てられたオーレルは、この先人の作品に初めて接したときから、10年の歳月を費やし本作を完成させ、長編アニメーション監督としてデビューを飾った。脚本はロベール・ゲディギャン監督『マルセイユの恋』(1996年) 、『キリマンジャロの雪』(2011年)で知られるジャン=ルイ・ミレシが担当し、製作には『戦場でワルツを』(2008年)のセルジュ・ラルーらが集結した。

 収容所に入れられた難民たちは、劣悪な環境のもとで飢えや病気に苦しみ、監視役のフランス人憲兵たちはことあるごとに虐待を加えていった。そんな中、粗末な小屋の壁や地面に黙々と絵を描いているジュゼップ・バルトリという画家がいた。新米の憲兵セルジュは先輩の憲兵たちの目を盗み、ジュゼップに紙と鉛筆を与え、ふたりの間にはいつしか有刺鉄線を越えた友情が芽生える。セルジュはジュゼップがスペイン脱出の際に離ればなれになった婚約者がいたことを知り、再会を夢見る切なる思いに触れ、彼女を探すのを手伝うが……。

 公開されたポスタービジュアルでは、「描くことが、生きる希望」のキャッチコピーとともに、爽やかな青空の下でスケッチをするジュゼップの姿、空に印象的にうつっているフリーダ・カーロや、老いてもなお筆を持つ画家の人生が切り取られている。

『ジュゼップ 戦場の画家』予告編

 予告編は、かつてフランスの強制収容所で憲兵だったセルジュが、孫のヴァランタンに、「1939年のことだ」とジュゼップとの出会いについて語り始めるシーンから幕を開ける。腕を縛られた人の姿、雨の中パンを投げ捨てるように配る性悪な憲兵の姿など、悲惨な収容所の現実を目の当たりにし、嘆くジュゼップ。そんな中、憲兵セルジュから鉛筆と紙を与えられ、彼に一筋の光が差し込む。有刺鉄線を越えた友情、メキシコ亡命後のフリーダ・カーロとの恋、激動の時代をペンを握りしめ生き抜き、やがて人生の彩りを取り戻していく姿が映し出されている。

 また、ジュゼップ・バルトリが実際に強制収容所で描いたスケッチが公開。2人の男性が物を運ぶ姿を捉えた場面や、凄まじい形相で銃を構える憲兵の姿、収容所で難民が立ち並ぶ様子、骸骨と倒れている人間を描いたスケッチが切り取られている。

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■公開情報
『ジュゼップ 戦場の画家』
8月13日(金)、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:オーレル
脚本:ジャン=ルイ・ミレシ
配給:ロングライド
2020年/フランス・スペイン・ベルギー/仏語・カタロニア語・スペイン語・英語/74分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/原題:JOSEP/日本語字幕:橋本裕充
(c)Les Films d’Ici Mediterranee – France3Cinema – Imagic Telecom – Les Films du PoissonRouge – Lunanime – Promenons nous-dans les bois – Tchack – Les Fees Speciales – In Efecto -Le Memorial du Camp de Rivesaltes – Les Films d’Ici – Upside Films 2020
公式サイト: longride.jp/josep/

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