スカーレット・ヨハンソン、『ブラック・ウィドウ』で描きたかった“観客が知らないこと”

 7月8日より映画館、7月9日よりディズニープラス プレミアアクセスにて公開となるマーベル・スタジオ最新作『ブラック・ウィドウ』。主演を務めるスカーレット・ヨハンソンのコメントが公開された。

 本作では、2019年の公開当時、全世界歴代興行収入記録を塗り替え世界No.1を記録した『アベンジャーズ/エンドゲーム』で衝撃の決断を下した美しき最強のスパイ“ブラック・ウィドウ”の過去と秘密が描かれる。

 ブラック・ウィドウを演じるヨハンソン は、『エンドゲーム』で彼女が衝撃的な決断の際に秘めていた想いについて、「人類のために自分を犠牲にするわけですが、それは友人たちのため、彼女が愛する人々のためでもありました」と明かす。クールで高いプロ意識を持っていたブラック・ウィ ドウの胸の内には、誰よりも大切な人たちのことを救おうとする強い“覚悟”があったようだ。

 『エンドゲーム』でブラック・ウィドウが迎えた結末は、世界中のファンを驚かせ、観客たちの涙を誘った。同作の監督を務めたジョー・ルッソも、「『エンドゲーム』でブラック・ウィドウは選択を迫られ、自分の命と引き換えに今までの人生で最も絆を感じていた仲間を世界に戻そうとする。MCUの歴史で彼女の最もヒーローらしい瞬間だ」と振り返っている。

 そんなブラック・ウィドウの揺るぎない覚悟は何を以て生まれたのか。その真実に繋がる、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の直後から『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までの空白の期間が、本作で描かれることとなる。ヨハンソンは本作について「“観客が知らないこと”を描きたかったのです」と大きな狙いがあったことを明かしつつ、「ブラック・ウィドウは(先を見通す)戦略的な戦士で、できる限り力を尽くそうとしていました。彼女の過去を振り返るという新たな試みによって、これまでにない前向きな映画づくりとなりました」と自信のほどを語っている。

 そんなヨハンソンが描きたかったブラック・ウィドウの過去に影響を与える重要な存在は、本作で初登場する彼女の“偽りの家族”と呼ばれる者たち。家族の中で“父”であるアレクセイ=レッド・カーディアンを演じたデヴィッド・ハーバーは、本作について「ブラック・ウィドウと共に時間を少し遡ることができます。僕が最高だと思ったのは、彼女がいかにして『エンドゲーム』のあの決断に至ったのかを掘り下げられることでした」と語っており、『エンドゲ ーム』に新たな解釈を加える真実を知ることができるようだ。

 一度アベンジャーズのもとを離れていたブラック・ウィドウにはどのような心境の変化があったのか。そしてどうしてアベンジャーズの元へ再び戻ってきたのか。マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギが「『アベンジャーズ』シリーズの見方が変わる」と断言する本作で、ブラック・ウィドウの全ての秘密が明らかになる。

■公開情報
『ブラック・ウィドウ』
7月8日(木)映画館、7月9日(金)ディズニープラス プレミアアクセスで公開
※プレミアアクセスは追加支払いが必要
監督:ケイト・ショートランド
出演:スカーレット・ヨハンソン、フローレンス・ピュー、レイチェル・ワイズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2021

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