瀧本美織、デビュー当時からより“ありのままの自分”へ 代表作『てっぱん』からの変化

瀧本美織、デビュー当時からの変化を語る

 柳楽優弥と田中泯がW主演を務める映画『HOKUSAI』が5月28日より公開中だ。絵師・葛飾北斎の挫折と栄光の人生を、青年期と老年期に分けてオリジナルストーリーとして描き出す。そんな本作で北斎の妻・コトを演じたのは瀧本美織。今年に入ってから『知ってるワイフ』(フジテレビ系)、『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』(WOWOW)、『殴り愛、炎』(テレビ朝日系)と話題作への出演が続く彼女に、初共演となった柳楽優弥の印象や、デビュー当時からの変化について語ってもらった。【インタビューの最後には、コメント動画&サイン入りチェキプレゼント企画あり】

久しぶりの実写映画出演で感じたこと

ーー瀧本さんは今回の『HOKUSAI』で、前半の青年期パートに北斎の妻・コト役として登場しています。出演されていないパートも含め、完成した作品をご覧になっていかがでしたか?

瀧本美織(以下、瀧本):とにかく画力がすごいなと。北斎だけではなく、彼を囲む人たちの生き様にもスポットライトが当たっていたのも印象的で、自分の好きなことをなかなか表現できない時代に、自分の信念を貫き続けていく姿にすごく刺激を受けました。

ーー北斎を支える妻・コトを演じるにあたって意識したことを教えてください。

瀧本:全体を通して、北斎の苦しい時期が多く描かれている中で、コトとのシーンは数少ない“幸せなパート”のようでした。なので、北斎にとってのオアシスのように感じてもらいたいなという気持ちで臨みました。時代に左右されない“理想の奥さん像”のようなイメージを監督とも共有していたので、北斎を包み込むような、包容力や慈愛を持って演じました。

ーーこれはかなり意外だったのですが、瀧本さんの映画出演はかなり久しぶりですよね。

瀧本:そうなんです! 実写映画に出演するのは7~8年ぶりになりまして(笑)。エンドロールに自分の名前が出たときは感慨深かったです。

ーー久しぶりの映画の現場はいかがでしたか?

瀧本:映画は時間をかけて撮影が進んでいく。“ものづくり”という感覚が強く、環境的にもより集中して作れるイメージがあります。今回も、監督をはじめスタッフの皆さんがプロフェッショナルな方たちばかりで、その一員として携われたこと自体がありがたかったですし、貴重な時間でした。

ーー北斎役の柳楽優弥さんとは同じ事務所に所属されていますが、今回共演するまで交流はあったんですか?

瀧本:実は今回がはじめましてだったんです。柳楽さんにお会いする前はクールな印象があったんですけど、たくさんお話しをしてくれて。「こんなに無邪気に笑ってくれるんだ!」というのも意外でした(笑)。撮影中には他愛もないお話をしたりもしていましたが、言葉がなくても心地いい空間がありました。コトと北斎の夫婦関係も、言葉というより空気感が重要で、お互いから醸し出されるものを大事にしていたので、その関係性が反映されていたのかもしれません。

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