『ネメシス』明らかになった広瀬すず、櫻井翔の過去 黒幕登場で一気にクライマックスへ

 前回のエピソードで描かれた、YouTuberのタジミンこと多治見(柿澤勇人)が起こした事件。その背景には、2年前に凪沙(真木よう子)が報じてもみ消されたある不審死事件の影があった。そして5月23日に放送された『ネメシス』(日本テレビ系)第7話では、ついに“パンドラの箱”の扉が開かれる。栗田(江口洋介)たちが必死でアンナ(広瀬すず)に隠そうとしていた20年前の出来事が明かされるとともに“菅研”の刺客と思しき黒幕の存在が明らかになる。

 不審死事件をもみ消させたコンサル会社の社長・烏丸(宇野祥平)の正体を突き止めてほしいと凪沙からの依頼を受けた栗田と風真(櫻井翔)。しかし烏丸には常にボディガードの志葉(板橋駿谷)が張り付いており、なかなか近付くことができずにいた。そこで烏丸が持ち歩いているスマートフォンのデータを奪うという策を思い付き、風真はかつて弟子入りしていた凄腕の詐欺師でマジシャンの緋邑晶(南野陽子)に協力を依頼。そして彼女からイカサマの術を授かったアンナは、烏丸が出入りする賭場に潜入。直接烏丸に接触を試みることになるのだ。

 これまでのエピソードで描かれてきたような、事件が起きてその謎を解くというオーソドックスな探偵ドラマの流れは一旦ストップ。物語は最大の敵である“管研”へ近付くための下地固めへとシフトしていくわけだ。それでも『カイジ』さながらのイカサマ花札に、夜の中華以外での格闘シーンといった見せ場は欠かさない。さらに新たに“チームネメシス”に加わった緋邑も含め、久々の登場となった星(上田竜也)やリュウ(加藤諒)、登場こそしないが姫川(奥平大兼)ら、前回活躍した黄以子(大島優子)を除いたチームネメシス総動員で事件解決への手掛かりを得ていき、“タカ&ユージ”も手を貸す。もう完全にクライマックスムードしか漂っていないではないか。

 前回のクライマックスでは、風真がかつて凪沙の姉・水帆(真木よう子)と同僚であったという過去が明らかにされたわけだが、今回はより踏み込んだ部分が掘り出される。ネメシスの動きをマークし烏丸に伝えていた人物が、第5話で風真が電話で協力を求めた大和(石黒賢)であったことがわかり、いまだ行方知れずのアンナの父・始(仲村トオル)は「美神」ではなく「立花」であること。そして彼の研究室「立花ゲノム研究室」の一員だったのが水帆と風真であり、その研究の果てに誕生した世界初のゲノム編集ベビー「GE10.6」こそ、アンナだというわけだ。

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