『バクテン!!』土屋神葉を支える石川界人ら豪華声優陣の好演が光る 今後は舞台化も?
そんな声優としても役としても新人の土屋を支えるのが、アオ高のキャプテンを務める熱い男・七ヶ浜政宗役の小野大輔、副キャプテンで若さ溢れる元気な部員たちをまとめる築館 敬助役の近藤隆、アイドル好きなムードメーカー・女川ながよし役の下野紘、見た目はヤンチャだが面倒見のいい亘理光太郎役の神谷浩史といった実力は言わずもがな、人気も兼ね備える“先輩”たちだ。
さらには、今期『僕のヒーローアカデミア』での飯田天哉役をはじめ、『ドラゴン、家を買う。』と『やくならマグカップも』でも重要なキャラクターを演じている石川界人が男子新体操ジュニア大会準優勝という実力を持つ1年生として、翔太郎に刺激を与える美里良夜役を務めている。クールで落ち着いた役どころから、マッチョな熱血男子まで幅広い役をこなす石川は声優としても土屋と足並みを揃え、良い関係性を築いているようで土屋は悩んでいる時に石川から言われた「神葉くんの声だったら、どう転んだって双葉になるんだから、音域の要素は無視していいと思うよ」という言葉に救われたという(参照:コミックナタリー「悩める土屋神葉を救った石川界人の金言とは? アニメ「バクテン!!」インタビュー」)。
もちろん本格的な新体操の描写やアオ高の新体操部員が悩みながらも努力し、課題をクリアしていく人間ドラマは本作の見どころだが、彼らが練習以外で男子高校生らしくわちゃわちゃしているのを見るのも楽しい。第5話では1話を通してアオ高とライバル校・私立白鳴大学附属高等学校、通称「シロ高」の新体操部の部員たちがみんなで校内かくれんぼをする様子が描かれ、その中で一人ひとりのキャラクターの人間性や新体操以外に好きなものが浮かび上がってきた。日常の場面が丁寧に描かれるからこそ、新体操に打ち込む真剣な表情が際立ち、応援したいという気持ちが強くなっていく。
かつて翔太郎役の土屋が出演し、実は同じ宮城県が舞台でタイトルの末尾に“!!”が付き、ともにスポ根 × 青春群像劇の『ハイキュー!!』と共通点が多い。『ハイキュー!!』はアニメ第1期の総集編が劇場上映され、2015年から現在まで定期的に舞台公演として上演されるなど、国内外で人気を博すビックタイトルとなったが、本作にも様々なメディア展開の可能性が広がっている。来る夏に向けて、胸を熱くさせてくれる『バクテン!!』を今からチェックしておきたい。
■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。
■放送情報
『バクテン!』
フジテレビ“ノイタミナ”にて、毎週木曜24:55〜放送中
ほか各局でも放送
※放送日時は予告なく変更になる可能性あり
出演:土屋神葉、石川界人、小野大輔、近藤隆、下野紘、神谷浩史、村瀬歩、小西克幸、鈴村健一、杉田智和、斉藤壮馬、山下大輝ほか
原作:四ッ木えんぴつ
監督:黒柳トシマサ
シリーズディレクター:長屋誠志郎
新体操試技監督:光田史亮
シリーズ構成・脚本:根元歳三
キャラクターデザイン原案:ろびこ
キャラクターデザイン・総作画監督:柴田由香
プロップデザイン・総作画監督:中西彩
色彩設計:千葉絵美
美術設定:緒川マミオ
美術監督:平間由香
3DCG:武右ェ門
CGI監督:篠田周二
撮影監督:本台貴宏、伊藤遼
編集:平木大輔
音響監督:長崎行男
音楽:林ゆうき
監修:青森山田高校男子新体操部
アニメーション制作:ZEXCS
オープニング・テーマ:センチミリメンタル「青春の演舞」(EPICレコードジャパン)
エンディング・テーマ:wacci「あなたがいる」(EPICレコードジャパン)
(c)バクテン製作委員会
公式サイト:https://bakuten-pr.com