声優・下野紘、『レッドアイズ』の見どころを語る 亀梨和也演じる伏見は「すごく人間的」
日本テレビ系土曜ドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』より、下野紘のインタビューが公開された。
亀梨和也が主演を務める本作は、『ボイス 110緊急指令室』を手がけたチームが贈るサイバークライムサスペンス。実在の警察組織であるSSBC(警視庁捜査支援分析センター)をモデルとした架空の組織・KSBC(神奈川県警捜査分析センター)を舞台に、愛する人の命を奪われた元刑事・伏見響介と天才的な頭脳を持った元犯罪者たちが、凶悪な連続殺人鬼に迫る。全国で500万台ある監視カメラやNシステムやネット解析・画像分析など日本国中から集まるビッグデータを駆使した最新の科学情報捜査がスピーディーでスリリングな物語を生み出していく。
通信指令センターの声という役どころで出演中の下野は本作が連続ドラマ初出演となるが、「最初にタイトルを聞いた時はよく分かっていなかったんですが、内容の資料を見た時に『え? 嘘でしょ!?』とびっくりしました。ドラマに声の出演ということで何の声をやるんだろう?と思ったら、『通信指令センターで⻲梨(和也)さんたちに指令を出したりする役です』って言われて。通信指令センターの声自体も上から指示を出す役もそうですし、ドラマ出演も初めてなので、最初はちょっと驚きすぎて思わず笑ってしまいました(笑)」とオファーを受けた当時を振り返る。
実際に出演しての反響については「もうすごかったですよ、本当に。ツイッターに情報を載せたら、ファンの方が僕と⻲梨さんが共演することに対して喜んでいて、『なにこの幸せな空間!』みたいなコメントがありました(笑)。実際にドラマのエンドテロップに『下野紘』って書かれてるのを見て、『感動して泣きました』っていう人もいましたし(笑)。とにかくいろんな方々や各方面から反響がありました」と語る。
自身で第1話の放送を観ての感想は「最初は自分の声を確認しようと見たんですけど、それよりも内容になっちゃって。放送が終わった時には、第2話が早く始まらないかなと思うくらいハマっちゃいました(笑)。もちろん自分的には“もっと、こういう風にできたかな?”っていう思いはありましたけど。でも、作品の中で自分の声が分かるくらいで、ストーリーの邪魔になっていなかったので本当に良かったなと思いました」と安心した様子。
声の収録において大変な部分を聞かれると「収録する前に、警察監修の方に実際の無線について伺う機会があったんです。どういう口調でどんな喋り方をするのか、参考に録ったものを聞かせていただいて。そんなにすごくテンションが高いわけでもなく低いわけでもなく、落ち着きすぎているわけでもないという印象でした。かつ明瞭に情報を伝えなければいけない、そういうバランスも大事で。普段自分がいろんなアニメのキャラクターを演じる時や、他のナレーションともまたちょっと違う感覚だなと思いました。何よりも専門用語や独特の表現があって、それがなかなか難しかったですね。語尾も『されたし』じゃなくて『されたい』とか、自分が今まで喋ってきた言葉とは違うので。それと、とにかくセリフに漢字が多いんです(笑)。これはどこで切ればいいのかな?と、すごく戸惑ったりしました」と普段の現場との違いを明かした。
そんな『レッドアイズ』の魅力を下野は「各話完結する部分もあればずっと続いていく謎もあるので、やっぱりそこがすごく気になります。次にこんな事件が起こるっていうのを先に見せてくるのが、いい意味でズルい!早く土曜日にならないかなってずっと思って見ています。第1話から婚約者を殺された伏見(⻲梨)が追い続けている⻘いコートの男がいったい誰なのか、最終的にはどうなるのかすごく興味がありますし、過去から続く事件と各話の事件が少しずつ繋がっていくのも面白いですよね。あとは本当にクセの強いキャラクターが多いなって。事件の部分だけでなく、垣間見えるキャラクター同士の関係性も見どころだと思います。それから、本格的なアクションがすごくカッコいいですよね。自分もやってみたいなと思いつつ、無理だな……(笑)っていうくらいすごくて。頭脳戦の事件が多いのかと思いきや結構武闘派の部分もあるので、そういう意味で本当にバランスがとれたドラマだなと思います」とアピール。
お気に入りのキャラクターには、「個人的には⻑篠(趣里)さん。結構プライドが高くてお堅そうだけど、意外と、いつも若干ライバル視している小牧(松村北斗)くんのことを尊敬というか見習っているところもある、そういうかわいらしい部分がいいですね。過去の監禁事件があったにも関わらず警察で頑張っていて、あの過去の事件のことを見てから余計にいいなって思いました」と、趣里演じる⻑篠を挙げた。
また、亀梨演じる主人公・伏見については「昔、容疑者と思われる男を過剰に殴ってしまったように、危険な一面がありつつも結構冷静で、肉体派なのかなと思いきや、細かい言葉尻をくみ取って伏見きっかけで事件が解決することもある。冷静と情熱じゃないですけど、その両方を持っている感じが魅力的ですね。あとは、すごく人間的だなと思います。例えば自分が同じように婚約者や大切な人を失ってしまって、しかもその犯人が捕まっていないとなったら冷静ではいられなくなると思うんです。でもKSBCのメンバーもそうだし、⻑久手(川瀬陽太)さんや先輩たちに対しての礼儀もあって。暴走するタイプに見えてそうじゃないところが主人公として好感が持てて僕は好きですね。それと、やっぱりアクションがカッコいい!」と語った。
KSBCの内通者疑惑が広がっている本作のストーリーも「自分の中でもいろいろ考えてるんですが、本当に分からないんですよ。今までいろんな事件に関わってきた人もいるじゃないですか。小牧くんとか⻑篠さん、山崎さんも過去にいろいろあって息子さんが大変なことになったし……。その人たちは裏切者ではないんじゃないかって思うんですけど、本当に読めないんだよな〜(苦笑)。島原(松下奈緒)さんの妹のはるか(高橋ひかる)ちゃんが実は……とか? KSBCじゃないから絶対違いますよね(笑)。本当に決めつけずに柔軟に、全員が裏切者の可能性があるなっていう気持ちで楽しく見させていただきます!」といち視聴者の目線で楽しんでいるようだ。
最後に下野は、「『レッドアイズ』いよいよ終盤ということで、最終的にどんな結末を迎えるのか、僕自身も本当に楽しみにしております。そして僕は通信指令センターの声だけではなく、さまざまな参加の仕方をしておりますのでそこも見返していただきつつ、ぜひ最後まで楽しんでいただけたらと思います」と視聴者へのメッセージを送った。
※高橋ひかるの「高」はハシゴダカが正式表記
■放送情報
『レッドアイズ 監視捜査班』
日本テレビ系にて、毎週土曜22:00〜22:54放送
出演:⻲梨和也、松下奈緒、趣里、シシド・カフカ、松村北斗(SixTONES)、高橋ひかる、木村祐一
脚本:酒井雅秋、福田哲平、まなべゆきこ
音楽:カワイヒデヒロ
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:尾上貴洋、茂山佳則(AX-ON)
演出:水野格、長沼誠ほか
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
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