堀田真由、ヤングシナリオ大賞受賞作でドラマ初主演 兄のため代理母出産を決意する役柄に

堀田真由、『サロガシー』でドラマ初主演

 堀田真由が、3月24日にフジテレビ(関東ローカル)で放送される『サロガシー』でドラマ初主演を務めることが決定した。

 本作は、坂元裕二、野島伸司、橋部敦子、浅野妙子、黒岩勉といった数々の脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」の第32回、1567の応募作品の中から大賞に選ばれた的場友見の脚本をドラマ化したもの。先日発足したフジテレビ、BSフジ、ニッポン放送3波連合プロジェクト「楽しくアクション!SDGs」の関連番組の一つとして放送される。

 サロガシー(代理母出産)やLGBTを描いた本作の脚本は、登場人物を身近に感じる人物像として丁寧に描き出し、人間的魅力で飽きさせずに展開していく構成が巧みであり、かつ医療制度、法律、社会通念、倫理観など様々な問題に真摯に向き合っていることなどが高く評価された。審査委員長の澤田鎌作(フジテレビ第一制作室)は、当作品を大賞に選んだ理由を「最終選考ではフルスイングでホームランを狙える将来の4番バッター候補を選ぶ、という方針のもと議論を重ねた。一見、奇をてらった設定のようでいて、その人物造形は非常に丁寧で、代理出産の問題やLGBTの方々が直面している状況に対し真摯に向き合い、現状の問題点を浮き彫りにした上でエンターテインメントとして物語を構築出来ている」と語っている。

 ドラマ初主演となる堀田が演じるのは、ゲイである兄のために代理母出産を決意する主人公・江島環。実は彼女の生い立ちにそうなるべき理由が秘められており、建設士として男性社会でバリバリ働きながら自分の生きる意味を模索している。行動力と強い意志を持ち、自分の本当の幸せはどこにあるのかを探し求めるその姿を演じていく。

 ゲイである兄・江島聡役には細田善彦、そのパートナー・水野圭人役に猪塚健太、兄の元恋人の医師・西岡麻友役に松本若菜、そして環の会社の先輩・神谷晃役を斎藤工が演じる。

 なお、脚本家の的場は撮影現場も訪問、主演の堀田について、「環の役は複雑で演じるのも難しい役だろうと思っていたのですが、実際に撮影現場を見せて頂いたら、堀田さんが想像をはるかに越え、完全に“環”になられていました。ベストマッチのキャスティングです」と絶賛した。

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主演・堀田真由 コメント

主演に決まった時の気持ち

作品を読み脚本に引かれたので、このドラマの主演に選んでいただいたことをうれしく思います。以前から女性だからできる表現や、まだ知られていないようなことを演じてみたいと思っていましたので、目標がひとつかないました。自分ではない役を演じるのはどの作品も難しいのですが、今回は自分の周りにいない人物像ですし、子どもを産んだ経験もないので、大きな挑戦になります。前回のヤンシナ受賞作品ドラマもリアルタイムで見ていたので、“毎年ドラマ化するこの賞を今年は自分が演じるのだな”と思い、その名に恥じぬような作品にスタッフのみなさんと一緒に丁寧に仕上げていきたいと思います。

台本を読んだ感想

代理母出産は聞いた事がありましたが、“サロガシー”という言葉を初めて知りました。社会的なテーマですし、“サロガシー”というワードでどこか難しいと感じるかもしれませんが、一つの家族の形であり、誰かの希望になるような優しい話だと感じました。このドラマを見た方が、どこか目をそむけていた世界に興味を持ち、考えるきっかけになり、選択肢が広がれば良いなと思います。そしてその選択が世の中にも受け入れられるよう、多くの人に知って貰う機会として、今、この題材を演じることが大事なのだと思います。

“サロガシー”についてどう思うか

サロガシーというのも決断の一つ。同性愛者だけでなく、結婚し子どもが持てない夫婦など色々な形があるけれど、子どもを持ちたいと願う気持ちは素敵だと思います。“これは私の望みでもある”という主人公のセリフがあるのですが、誰かの意見ではなく自分で選択し前向きに生きる決断です。情報も限られていますし万人が肯定的な意見になるのは難しいですが、まずは“サロガシー”、という言葉を知るだけでもすごく大きな一歩になると思います。いつかそういう方の決断が“そういう選択したんだね~”と普通に言えるような優しい世の中になればいいなと思います。

プロデューサー:荒井俊雄(フジテレビ編成制作局 制作センター 第一制作室)コメント

堀田真由をキャスティングした理由

主人公の江島環は、自分の居場所を探し続けているなか、代理母出産することを決意します。そんな感情の量が多い独りの女性の人生を体現出来るのは、圧倒的な透明感と演技力の高さはもちろんのこと、モデルやバラエティー番組など、どこにいても唯一無二の世界観を創り出している堀田真由さんしか考えられなく、オファーをさせて頂きました。的場友見さんが産み出した“サロガシー”という素晴らしい脚本の余白を、華やかに彩って頂けると確信しております。

番組について

“多様性を認める”言葉は浸透してきた現代ですが、果たしてその本質を捉えられているのか不安になる時があります。それぞれが異なった価値観のなかで生きる私たちは、相手の存在はもちろんのこと、自分自身のことさえも、受け入れられない時があるのではないでしょうか。生きづらさを抱えるこの時代に生きるすべての人にとって、お互いの存在を受け入れ自分自身を肯定できる、ひとつのきっかけに出来たらと思い“サロガシー”と向き合いました。堀田真由さん演じる主人公の江島環に思いを重ねた時、理解できないことに対して、否定ではなく対話を通じて、敬意と感謝の気持ちがあふれる世の中へと紡がれる希望をお届け致します。

■放送情報
第32回フジテレビヤングシナリオ大賞『サロガシー』
フジテレビにて、3月24日(水)24:55~25:55放送(関東ローカル)
出演:堀田真由、細田善彦、田村健太郎、猪塚健太、松本若菜、井上肇、宮田早苗、斎藤工(友情出演)
脚本:的場友見
プロデュース:荒井俊雄
演出:清矢明子
(c)フジテレビ

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