トム・ハーディ、伝説のギャング演じた『カポネ』を語る 「自由に選べる選択肢があった」

トム・ハーディ、伝説のギャングを演じた思い

 2月26日に公開される映画『カポネ』より、主演のトム・ハーディが自身の役柄について語ったオフィシャルインタビューが公開された。

 本作は、絶大な権力を誇り、恐れられた暗黒街の伝説のギャング、アル・カポネの知られざる最晩年を描いた実話に基づく物語。服役を終えた伝説のギャング、アル・カポネは、フロリダの大邸宅で妻メエとの静かな暮らしを送っていた。かつてシカゴを牛耳っていたカポネも今は見る影もなく、梅毒が原因の認知症に苦しみ、薄れゆく記憶から自らが作り出す悪夢に苛まれていた。一方、その大邸宅の外ではFBI捜査官たちが盗聴を続けていた。奇妙になる一方のカポネの行動はすべて見せかけであると信じ、1000万ドルとも言われる隠し財産の行方を探ろうとしていた。果たしてカポネは本当に壊れていたのだろうか。それとも、秘密裡に帝国を支配していたのだろうか。歴史上最も有名なギャングの最晩年を、新たな視点で描いた。

 血塗られた過去の悪夢にうなされ病魔に蝕まれていくカポネを演じたのは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のハーディ。そのほか、マット・ディロン、カイル・マクラクランらが脇を固める。『クロニクル』『ファンタスティック・フォー 』のジョシュ・トランク監督が自らのアイデアで企画を起こし、脚本・監督を務めた。

 ハーディは『カポネ』は単に面白いという言葉では語り尽くせない奥の深い物語だと言い、「たくましく生きた人間に穏やかな終末が与えられている」と感想を述べ、「物語も主人公も何層にも重なって、込み入っている。ユーモアのセンスが織り込まれ、深い情感があり、複雑な主人公がいる。カポネはまず刑務所に、そして後には、自分の心に監禁される。私たちは自分が誰だか、もはや思い出せない人間に、その人間が過去に犯した罪の責任を問えるのかどうかを探っている」と語った。

 肉体的、精神的な能力の衰えにも関わらず、今なお支配的で、手に負えない存在のアル・カポネを演じることについては「これはいかに上手に僕がアル・カポネの真似ができるかを見せる映画じゃない」と話し、「最もわくわくしたのは、いったんカメラが回り出したら、僕には自由に選べる選択肢が用意されていたことだよ。それらの選択肢はいくらかの事実に基づいてはいるけれど必ずしも100%正確ではないんだ」と感想を述べた。

■公開情報
『カポネ』
2月26日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督・脚本:ジョシュ・トランク
出演:トム・ハーディ、マット・ディロン、カイル・マクラクラン
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
2020年/アメリカ・カナダ/英語/カラー/104分/シネスコ/ドルビーデジタル/原題:Capone
(c)2020 FONZO, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:capone-movie.com

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