“クセ者感が強い”実力派揃い!? 柄本佑、伊藤沙莉ら「アルファエージェンシー」所属俳優
柄本佑と伊藤沙莉、このクセ者感が強い実力派2人の共通点は、所属事務所がアルファエージェンシーだということ。
『ひよっこ』で伊藤が演じた「さおり(米子)」の“相方”・三男役も演じていた若きベテランの実力派俳優・泉澤祐希も、やはりアルファエージェンシー所属である。ほのぼのした作風の『ひよっこ』において、同事務所で、同年代で同じ子役出身者の2人のやりとりは、”コントパート“的役割も多く、抜群の安定感があった。
また、NHK連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合)の“塩軍団”で注目度が急上昇した毎熊克哉も同事務所だ。『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)では穏やかで人気者の医師・来生を、『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)では酒吞童子を演じていた。
しかも、先述の同事務所の泉澤とは、『少年寅次郎』(2019年、NHK総合)で兄弟を演じた仲。毎熊が、遊んでばかりのろくでなしで、荒くれ者風でお調子者だが、妻(井上真央)だけは本気で愛している寅次郎の父をキュートに演じる一方、父に辛くあたられることの多い寅次郎を温かく見守る「おいちゃん」が泉澤だった。ちなみに、泉澤の妻は、別事務所だが、演技巧者が多いことで知られるユマニテの岸井ゆきのだった。井上、毎熊、泉澤、岸井、さらに魅力的な子役たちで完璧な布陣である。
また、昨年だけでも『竜の道 二つの顔の復讐者』(カンテレ・フジテレビ系)、『35歳の少女』(日本テレビ系)、『共演NG』(テレビ東京系)、『週末オトコ温泉同好会~温泉オタクと元ヤンの青春温泉物語~』(テレビ大阪)一昨年には『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)、『ミストレス~女たちの秘密~』(NHK総合)、『だから私は推しました』(NHK総合)、『ニッポンノワール-刑事Yの反乱-』(日本テレビ系)などなど、多数の連続ドラマに出演した細田善彦。その出演本数の多さもさることながら、地下アイドルオタクや調子の良い元カレ、人体実験された刑事など、クセの強い役で、強烈な引っ掛かりを視聴者の心に残しまくっている。
現在、『天国と地獄~サイコな2人~』で日高(高橋)の秘書・五木を、昨年の『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)で浜辺美波の母を、『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)では刑事役を演じていた、“クール””薄幸“”闇“の似合うバイプレイヤー・中村ゆりも、やはり同事務所である。
他に平田満、豊川悦司、甲本雅裕、団時朗、加藤虎ノ介、でんでん、和久井映見、余貴美子、根岸季衣、原日出子、小野花梨、大後寿々花、田島令子などなど、大御所から古今の名バイプレイヤーまで豊富な人材が揃うアルファエージェンシー。
どのクールの連ドラでも、数々の作品でキーパーソンを担いがちな同事務所の役者を軸に物語を観てみると、また新たな発見があるかもしれない。
※記事初出時、一部記述に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
■田幸和歌子
出版社、広告制作会社を経てフリーランスのライターに。主な著書に『KinKiKids おわりなき道』『Hey!Say!JUMP 9つのトビラが開くとき』(ともにアールズ出版)、『大切なことはみんな朝ドラが教えてくれた』(太田出版)などがある。
■放送情報
日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』
TBS系にて、 毎週日曜21:00~21:54放送
出演:綾瀬はるか、高橋一生、柄本佑、溝端淳平、中村ゆり、迫田孝也、林泰文、野間口徹、吉見一豊、馬場徹、谷恭輔、岸井ゆきの、木場勝己、北村一輝
脚本:森下佳子
編成・プロデュース:渡瀬暁彦
プロデュース:中島啓介
演出:平川雄一朗、青山貴洋、松木彩
製作著作:TBS
(c)TBS