玉森裕太演じるカメラマンがキーパーソンに!? 『ボス恋』“イマドキ安定志向ヒロイン”の面白さ

玉森裕太演じるカメラマンがキーパーソンに!? 『ボス恋』“イマドキ安定志向ヒロイン”の面白さ

 上白石萌音が主演を務めるTBS火曜ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』が、いよいよ1月12日にスタートする。

 上白石が演じるのは、地方の田舎から就職を機に上京してきた奈未。大手出版社・音羽堂出版の備品管理部に就職するはずだったのだが、とあるきっかけからファッション雑誌編集部へと配属されてしまう。任された仕事は、業界ではその名を知らない人はいないという敏腕編集長・宝来麗子(菜々緒)の雑用係だった。毎朝、呪文のようなコーヒーを買いに行き、移動手段を手配し、指示された荷物を抱えて奮闘する毎日……。

 まるで、映画『プラダを着た悪魔』を思い出させる孤軍奮闘ぶり。さらに、平凡な奈未に対する編集部メンバーからの視線は、海外ドラマ『アグリー・ベティ』を彷彿とさせる。いずれの作品もキラキラとしたファッション雑誌編集部を舞台に、理不尽な仕事に振り回されながらもヒロインたちは磨かれ、夢を叶えていく。きっと、このドラマでも回を重ねていくうちに奈未が垢抜けていくのではないかと、ワクワクしてくる。

 だが、先述した作品と『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』には大きな違いがある。それはヒロイン・奈未には、厳しい現実に立ち向かうだけのモチベーションとも言える“夢”がないのだ。強いて言えば、その名前のとおり“人並みの幸せ”を手に入れることこそが彼女の目標。大手出版社・音羽堂出版を志望したのも、“安定”した会社だから。なかでも備品管理部を選んだのも、定時通りに終わる“普通”の仕事だから。

 また、彼女が片想いをしている相手も、幼なじみの健ちゃん(犬飼貴史)ときた。あらかじめ素性を知っている上に、今では公認会計士という安定感抜群の職に就いており、リスクは一切ない。小さなころから思い描いた、“仕事も恋もそこそこ”な人生。身の丈に合わない夢は最初から追わない。そもそも手を伸ばさなければ、手が届かないことで傷つくこともない。“普通”と言われる、高望みをしない幸せならばもれなく手に入る、と奈未は思っていたはずだ。だが、大人になってみると“普通”さえ手に入れるのは難しい。そう思う人は少なくないのではないか。

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