『半妖の夜叉姫』とわとせつなが生き別れた原因が判明 殺生丸の行動の真意とは?

 アニメ『半妖の夜叉姫』(読売テレビ・日本テレビ系)の第2クールが1月9日より始まった。本作は、2000年代初頭に放送された高橋留美子原作のアニメ『犬夜叉』の世界観を引き継いだ、殺生丸の双子の娘とわ(松本沙羅)とせつな(小松未可子)、犬夜叉とかごめの娘であるもろは(田所あずさ)による次世代の物語だ。

 幼い頃、森の火事に巻き込まれて別れ別れとなったとわとせつな。とわはその際、時代樹の時空を越えるトンネルをくぐり抜けて現代へタイムスリップし、日暮家でかごめの弟・草太(榎木淳弥)に育てられていた。しかし、ある日、妖怪退治屋のせつなと賞金稼ぎのもろはが現代に現れ、とわも夢の胡蝶に奪われたせつなの眠りを取り戻すために再び戦国時代へ。目的も性格もバラバラな3人は時にぶつかりながらも、良いコンビネーションで妖怪を次々と退治していく。

 ただ視聴者が気がかりだったのは、『犬夜叉』がハッピーエンドで完結したにもかかわらず、3人が両親の顔を知らずに育ったということ。その謎が回を追う毎に少しずつ明らかとなってきているが、第14話ではとわとせつなが生き別れた原因が判明した。

 3人がいつも通り妖怪退治の依頼を請け負う「屍屋」に向かうと、そこにいたのは密かに彼女たちの虹色真珠を狙う海賊・理玖(福山潤)と、美しい村娘・玉乃。玉乃は炎を操る山の邪神・焔(後藤光祐)によって連れ去られ、しばらくは共に穏やかな暮らしを送っていたが、焔は嫉妬に狂い罪のない人たちを次々と殺め出したという。ついには誰の目にもつかないように自身も座敷牢に閉じ込められた玉乃は焔の元から逃げ出し、その途中で理玖に助け出された。

 理玖に焔の退治を依頼され、3人は彼が住む雪山に向かう。屋敷では焔が血眼になって、玉乃を探している様子。とわとせつなは注意深く焔の動向を見守っているが、そこは猪突猛進タイプのもろはが大人しくはしていない。果敢に焔へ立ち向かい、あっという間に炎で飛ばされてしまった。

 ここまではいつもの妖怪退治という感じだが、よく考えればマイペースでいまいち何を考えているかわからない理玖が3人に普通の依頼を出すはずがない。彼はとわ達が所有する虹色真珠を独り占めするために四凶をせん滅しようとしている。ひいては焔も四凶を束ねる獣王・麒麟丸(細谷佳正)の関係者。また、麒麟丸と行動を共にしているという殺生丸(成田剣)とも繋がりがあるはずだ。

 とわとせつなが力を合わせて焔に刃を向けると、焔は2人の目に宿る金と銀の真珠を見て何驚く。それは遠い昔、謎の美女妖怪・是露(坂本真綾)に命令され、殺めたはずの幼子2人が所有していた真珠だったから。つまり、とわとせつなが巻き込まれた森の火事は焔の仕業だったのだ。焔の回想シーンでは、2人の父である殺生丸の姿も。言葉は何も発していないが、自分の娘を殺めようとする是露と焔の行動を黙認している。

 そうとも知らないとわは理由も聞かず、せつなと引き裂かれた怒りに身を任せ焔に飛びかかった。だが、どんな技も炎で吹き飛ばす焔はビクともしない。まさに絶体絶命のピンチ。そんな時、自分の言葉で焔に別れを告げようと危険を犯して玉乃がやってくる。「絶対に戻らない」という玉乃の意志のある言葉に打ちひしがれる焔。方法は間違っていたが、やはり心から玉乃のことを愛していたのだろう。結果、玉乃を傷つけることなく自分の身体を炎で燃え尽くしてしまった。

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