【ネタバレあり】『先生を消す方程式。』深夜ならではのトンデモ展開 山田裕貴はもう一人の主役に

『先生を消す方程式。』トンデモ展開に?

 第5話で全開になったのが、朝日の猟奇的なパーソナリティだ。義経を埋葬し「ハッピー・デスデイ」と歌い、「安心してください。埋めてますよ」と笑えない冗談を飛ばす。静の隣に添い寝し、意識不明の静に唇を重ねる。これまでにも、振り切った演技で話題を呼んできた山田。サイコ教師役で言えば、『ホームルーム』(MBS)で教え子の幸子(秋田汐梨)の家に忍び込んで全裸で添い寝しており、「添い寝教師」として怪演ここに極まった感がある。フライングドラマ『頼田朝日の方程式。』(ABEMAプレミアム)で10分を超える長台詞を披露している山田だが、田中圭の後を継ぐ形でフィーチャーされた本作は山田抜きでは成立せず、まさしく「もう1人の主役」だった。

 前回「義経は弓(久保田紗友)とだけ仲直りをしていない」という指摘があった。弓への授業には続きがあって、母親の華(青山倫子)と面談。義経は、弓が無様になったのは華のせいだと話し、「無様な自分を認めて、弓さんに伝えるべきです」と諭す。義経が示した方程式は「(無様×認める)継続=格好いい」。義経は力(高橋侃)の父親にも会っており、課外授業は生徒だけでなく親に対しても行われていた。

 朝日への復讐に執念を燃やす義経は、実のところ生徒に対してまっとうな教師だった。その義経はもういない。そう思わせておいて、全力でひっくり返すのが『先生を消す方程式。』。というわけで「闇の義経、襲来編」がスタート。義経が黒魔術で復活することは、命(秋谷郁甫)がいることからなんとなく想像できたが、まさか闇から召喚されるとは。はたして義経は方程式を繰り出せるのか? 深夜ならではのトンデモ展開はここからが本番だ。

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログTwitter

■放送情報
『先生を消す方程式。』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:田中圭、山田裕貴、高橋文哉、久保田紗友、森田想、高橋侃、秋谷郁甫、奥山かずさ、榊原有那、川瀬莉子、田中亨、松本まりか
脚本:鈴木おさむ
音楽:HAL
監督:小松隆志ほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、遠田孝一(MMJ)、小路美智子(MMJ)
制作:テレビ朝日/MMJ
(c)テレビ朝日
公式Twitter: https://twitter.com/senkesu5
公式Instagram: https://www.instagram.com/senkesu5/

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