『この恋あたためますか』ではバランサーとしての手腕にも期待 2020年の中村倫也の歩みを振り返る

2020年の中村倫也の歩みを振り返る

 以上が、現在までに公開・放送されたもののざっとした紹介だが、最後に今後の中村の出演作について紹介しよう。まずは、12月に映画『サイレント・トーキョー』が公開。こちらは、『アンフェア』の原作などで知られる秦建日子の小説を、『SP』シリーズの波多野貴文監督が映画化したサスペンス。連続爆弾テロ事件を描くストーリーとなっており、中村は容疑者役の佐藤浩市、刑事役の西島秀俊らと共演。不可解な行動をとるIT起業家に扮し、ミステリアスな雰囲気を醸し出している。

 12月にはもう一本、テレビドラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK総合)の放送が控える。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの人気キャラクターによるスピンオフであり、主人公の露伴を演じるのは高橋一生。中村は、事故で記憶を失った写真家の役に挑戦。情報解禁の際には、Twitterのトレンド入りを果たすなど、耳目を集めた。今年の最後まで、中村は楽しませてくれることだろう。

 年明け早々の1月には、ナレーションを務めた映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』が公開。動物好きの中村×猫という夢の組み合わせは、ファンには堪らないのではないか。さらに、弁護士に扮した映画『ファーストラヴ』も公開予定。堤幸彦監督、北川景子、芳根京子らと共演する。原作は直木賞に輝いた島本理生によるベストセラーとなる。

 また、公式発表ではないため推測の域を出ないのだが……最後に一つ。12月公開の映画『私をくいとめて』における、主人公の脳内の相談役「A」の声が、中村ではないか?ともっぱらの噂だ。本作は、『勝手にふるえてろ』の原作者・綿矢りさと大九明子監督が再タッグを果たし、のんと林遣都が共演した話題作。大九監督と中村は『美人が婚活してみたら』でも組んでおり、さてどうなるか。発表を待とう。

 苦労の下積み期間を過ごし、大輪の花を咲かせた中村倫也。勢いに乗る彼が、今後どのような“夢”を見せてくれるのか。今年の残りから来年にかけても、目が離せない。

■SYO
映画やドラマ、アニメを中心としたエンタメ系ライター/編集者。東京学芸大学卒業後、複数のメディアでの勤務を経て、現在に至る。Twitter

■放送情報
『この恋あたためますか』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:森七菜、中村倫也、仲野太賀、石橋静河、飯塚悟志(東京03)、古川琴音、佐藤貴史、長村航希、中田クルミ、佐野ひなこ、利重剛、市川実日子、山本耕史
脚本:神森万里江、青塚美穂
プロデュース:中井芳彦
演出:岡本伸吾、坪井敏雄
主題歌:SEKAI NO OWARI「silent」(ユニバーサルミュージック)
製作著作:TBS
(c)TBS



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