少年院から出所した男がひょんなことから牧師に 『聖なる犯罪者』予告編公開
2021年1月15日より公開される映画『聖なる犯罪者』の予告編が公開された。
本作は、第76回ヴェネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門でプレミア上映され、その後ポーランドのアカデミー賞とされる「2020 ORL Eagle Awards」で監督賞、作品賞、脚本賞、編集賞、撮影賞ほか11部門の受賞したポーランド映画。第92回アカデミー賞では、前年の『COLD WAR あの歌、2つの心』に続いて、ポーランド代表作品として外国語映画賞にノミネートされた。
監督を務めたのは、長編デビュー作『スーサイド・ルーム』が第61回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品、続く第2作『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』が本国ポーランドで大ヒットを記録したヤン・コマサ。Netflixにて配信中の最新作『ヘイター』は、トライベッカ映画祭のインターナショナル・ナラティブ部門で最優秀作品賞を受賞している。
主演を務めたのは、弱冠28歳のバルトシュ・ビィエレニア。少年院出身のダニエルと司祭トマシュという真逆の人物像を演じ切り、第55回シカゴ国際映画祭、第30回ストックホルム映画祭にて主演男優賞受賞を受賞。第70回ベルリン国際映画祭では若手俳優に与えられる2020ヨーロピアン・シューティングスターにも選出された。
公開された予告編の冒頭では、少年院に服役中のダニエルの姿が捉えられる。少年院で敬虔なカトリック教徒となったダニエルは、牧師に「神の元で働きたい」と頼み込むが、「前科者は聖職に就けない」と告げられる。やがて仮釈放となり、少年院を出たダニエルが向かった先は、小さな田舎町だった。そこで、たまたま教会に寄ったダニエルが、どこから入手したのか、牧師の洋服を見せたことから、本物と間違われ、その教会に迎え入れられるまでが描かれる。その町では、少し前に凄惨な自動車事故が起き、多数の人々が亡くなったばかりだった。傷が癒えぬ人々が告解に訪れるが、そのセリフや手順を、スマートフォンで盗み見しながら答える様子や、教会のミサで人々の前で説教を説く姿などが映し出される。やがて人々の信頼を勝ち得ていくダニエルだったが、かつての少年院の仲間が現れることで事態は思わぬ方向に転がり出す。
■公開情報
『聖なる犯罪者』
2021年1月15日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督:ヤン・コマサ
出演:バルトシュ・ビィエレニア、エリーザ・リチェムブル、アレクサンドラ・コニェチュナ、トマシュ・ジィェンテク
配給:ハーク
後援:ポーランド広報文化センター
2019年/ポーランド=フランス合作/ポーランド語/115分/R18/5.1ch デジタル/スコープサイズ/原題:Boze Ciało/英題:Corpus Christi/字幕翻訳:小山美穂/字幕監修:水谷江里
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