MCU『シーハルク』主演候補が明らかに “弁護士モノ”×アメコミの化学反応に期待
彼女の登場でいっきに現実味を増すのが、A-FORCEの映画化。これは女性ヒーローのみで構成されたアベンジャーズと思っていただければいい。コミックではシーハルクはA-FORCEの重要メンバーですから。 またコミックには「シークレット・ウォーズ」という大クロスオーバー・エピソードがあります。シーハルクはここで大活躍するのですが、この「シークレット・ウォーズ」もMCUで映画化されるとの噂があり、そこへの布石になるかもしれません。またシーハルクはファンタスティック・フォーのメンバーだった時もあり、MCUにファンタスティック・フォーを呼ぶきっかけを彼女が担うかもしれないのです。
さらに彼女は、コミックでスパイダーマンを敵視するデイリー・ビーグル紙のジェイソン編集長の息子と結婚したことがあります(ちなみに、この恋愛にはサノスの弟でエロスという“エターナルズ”の一人が関与していたという複雑な事情もありました)。
ジェイムソンは先の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に登場したし、またあの映画から考えるに次のスパイダーマン映画で、スパイダーマンことピーターに必要なのは彼の疑いをはらす弁護士なので(笑)、MCUスパイダーマンの世界とシーハルクのリンクも考えられるのです。
当初、シーハルク役には『GLOW:ゴージャス・レディ・オブ・レスリング』のアリソン・ブリーが候補と言われていましたが、蓋を開けたらタチアナ・マスラニ―になりそう。私見ですがマーク・ラファロにちょっと似た感じで、だからマーク・ラファロのブルースの従妹として違和感がなかったのかもしれません。マーク・ラファロもタチアナ・マスラニ―決定の報に、「ファミリーへようこそ、従妹よ」と歓迎のツイートをしています。なおこのドラマには当然のことながら、マーク・ラファロ演じるブルース・バナーの登場も予定されているようです。
ちょっと気になるのは、タチアナ・マスラニーがジェニファーの姿での出番が多いのか、彼女をベースにしたシーハルクでの登場が多いのかです。タチアナ・マスラニー自身とてもキュートなので、ジェニファーとしてのシーンもたくさん観たいですね。来年撮影開始のようなので2022年リリースでしょうか? 楽しみです。
■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter