早熟の天才作家の素顔とは 『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』11月6日に日本で世界最速公開

カポーティのドキュメンタリー世界最速公開へ

 『ティファニーで朝食を』『冷血』など多くの傑作小説を残した20世紀アメリカ文学界を代表する作家トルーマン・カポーティの素顔に迫るドキュメンタリー『 トルーマン・カポーティ 真実のテープ』が、全世界公開に先駆け、11月6日よりBunkamura ル・シネマほか全国劇場にて順次公開されることが決定した。

 

ジャーナリストのジョージ・プリンプトンによるカポーティの評伝『トルーマン・カポーティ』をもとにした本作は、カポーティの知人や関係者たちの証言をもとに、流行作家であり、 戦後アメリカを代表するセレブリティのアイコン的存在でもあった“恐るべき子ども(アンファン・テリブル)”の栄光から転落までを追い、その素顔に迫っていく。

 ニューヨーク文壇の寵児として、また、 ゲイのセレブリティのアイコンとして社交界を席巻したカポーティ。『冷血』の大成功を経て長年出版が待ち望まれた新作『 叶えられた祈り』は、ニューヨークの上流階級(ハイソサエティ)の実態を描いた最高傑作となるはずだった。しかし、第一章が発表されるや否や、 そのスキャンダラスな内容によって激しい論争を巻き起こす。社交界から追放され、多くの友人を失ったカポーティは、 アルコールと薬物中毒に苦しみ、作品の完成を待たずしてこの世を去ることとなる。なぜ彼は、 多くの人を傷つけるような本を執筆したのか。死後36年を経て、彼の波乱に満ちた人生を濃密に網羅し、「未完の絶筆」とされている問題作『叶えられた祈り』をめぐる謎に迫る。

 オバマ政権時のホワイトハウスでソーシャル・セクレタリーを務めた異色の経歴を持つイーブス・バーノーが初めてメガホンを取り、作家ノーマン・メイラーや女優ローレン・バコールなど、当時の貴重な取材テープに加え、カポーティの養女ケイト・ハリントン、作家のジェイ・マキナニーやファッション・ジャーナリストのアンドレ・レオン・タリーなど、バーノー監督が独自のルートで入手した新たなインタビューから、謎に包まれたカポーティの素顔を描く。

 あわせて公開された日本版ポスタービジュアルでは、ファッション・アート写真界を代表する名匠リチャード・アヴェドンが撮影したカポーティの写真を使用し、「私はアル中である。私はヤク中である。私はホモセクシュアルである。私は天才である」というカポーティの言葉が添えられている。

■公開情報
『トルーマン・カポーティ 真実のテープ』
11月6日(金)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー
監督・製作:イーブス・バーノー
出演:トルーマン・カポーティ、ケイト・ハリントン、ノーマン・ メイラー、ジェイ・マキナニー、アンドレ・レオン・タリー
配給:ミモザフィルムズ
後援:ブリティッシュ・カウンシル
2019年/アメリカ=イギリス/英語/98分/カラー・ モノクロ/ビスタ/5.1ch/原題:The Capote Tapes/字幕:大西公子/字幕監修:川本三郎
(c)2019, Hatch House Media Ltd.
公式サイト:capotetapes-movie.com

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