応援団の熱狂をもう一度! 再放送『エール』橋本淳と三浦貴大の応援合戦を見逃すな
第1話から再放送中のNHKの連続テレビ小説『エール』。8月10日からは、第8週『紺碧の空』第37回から第9週『東京恋物語』第42回までが放送される。
早稲田大学の応援部の団員たちから、野球で慶応義塾大学に勝つための新しい応援歌の作曲をしてほしいという依頼を引き受けた裕一(窪田正孝)。なかなか曲が作れず苛立つ裕一に、音(二階堂ふみ)は書き置きを残して豊橋に帰ってしまう。
田中がライバル視する慶應大学の応援部団長・御園生新之助(橋本淳)
応援歌作りのきっかけは早慶戦。慶応義塾大学に勝つために、団長・田中隆(三浦貴大)は裕一に作曲を依頼したのだ。そんな田中のライバルが慶応義塾大学応援部団長・御園生新之助(橋本淳)だ。
橋本はテレビドラマ『WATER BOYS2』(フジテレビ系)でデビューし、特撮ドラマ『魔法戦隊マジレンジャー』(テレビ朝日系)では主演を務めた。NHKの連続テレビ小説への出演は『ちりとてちん』以来、2回目となる。映画やドラマのみならず、数多くの舞台に出演。舞台ではさまざまな演出家の作品に出演し、キャリアを積んでいる。
そんな橋本は、田中とは対照的な応援団長を好演。御園生は登場するなり、田中を見て鼻で笑う。その演技だけで因縁の相手だと伝わってくる。橋本は、台詞の端々から感じられる御園生の意地の悪さを丁寧だがどこか上から目線な話し口で表現する。ブラックコーヒーの注文を笑う早稲田大学応援部には「本場はブラックですよ。そんなことも知らない。だから負ける……いや、負け続けるんですよ」と、わざわざ「負ける」を「負け続ける」に言い直すことで、早稲田11連敗の傷をえぐる。「早稲田と違い、勝つために戦略を練っているのだ」と語った後は、田中になめるような視線を浴びせ、「あなたでできますか? 大声だけがとりえのあなたに」と静かに牙を剥く。去り際、田中の肩に手を置き「戦いを楽しみにしている」と声をかけた時も、その目つきは決して対等ではなかった。
SNS上では、慶應大学生のイメージに複雑な思いを抱く視聴者の声もあったが、それだけ橋本の演技がインパクト抜群だったということだろう。