『八王子ゾンビーズ』インタビュー
山下健二郎が語る、三代目JSBの絆と今後の夢 「こんな状況だからこそエンターテインメントを」
改めて感じた三代目J SOUL BROTHERSの絆
――さきほど、「青春」の話になりましたが、三代目J SOUL BROTHERSでの青春の思い出はありますか?
山下:それは数えきれないくらいありますね。ステージに立ってるときは常に青春だと思うし、その後はみんなでご飯も食べるし、本当に常にそう感じてる10年だなと思いました。ついこの間もプライベートでリモート飲み会を7人で行いました。改めて仲いいなーって思います。
――そのときは、誰が発起人だったんですか?
山下:(小林)直己さんが最初にやろうって言ってくれて、ミーティングのURLを送ってくれました。みんなと話せて楽しかったですね。普段の僕らって集まってもプライベートの話が多くて、仕事の話ってないんですよ。メンバーだからこそ言えることを話してるのも青春って感じです。でも、リモート飲みのときは、「最近何してる?」っていう他愛のないことから始まって、仕事の話にもなりました。『LDH PERFECT YEAR 2020』公演が延期になっているからこそ、今、お届けできるエンターテインメントの可能性について、みんなでアイデアを出したりしていました。楽しみにしてくれている人もいっぱいいますし、僕らもストップしているわけじゃないので、今のような状況の中でできることを精一杯行い、時間を無駄にしないで、早くお届けできるようにしたいと思ってます。
――コロナ禍で自宅にいるときに、山下さんを始め、メンバーの方がたくさん生配信をしてくれたことで、身近に感じることも多かったです。
山下:今の時代、色々なことがリモートで自宅からできたり、新しいエンターテインメントが出来上がりつつあるのかなと。そういうことに気づかされた期間でもあったし、自分自身を見つめ直す時間もたくさんできました。その時間のおかげで、個人の夢や将来、こうなりたいと思うことなんかも固まってきたので、無駄に時間が過ぎていくのではなく、充実していたという実感もありました。
――7人揃ってリモートでテレビ出演するとか、配信することもありましたけど、最近、メンバーのこういうところに気づいたってことはありましたか?
山下:それはもう直己さんが変わって、ポップになったんで、僕としては安心しましたね。よかったです。あんなに180度キャラを変えるのって勇気がいると思うんですよ。何がきっかけなのかはわからないですけど、僕たちは本来の直己さんを知ってるので、今はやっとこういう直己さんも出せてよかったねって思ってるんです。
――山下さん自身は変わったりは?
山下:僕の場合はまったく変わらないし、学生時代からずっとこのキャラですね(笑)。
――変わってみたい願望は?
山下:これしか分からないかな、あんまないかもな……。こういう感じの性格も好きだし、このままで行きたいですね。役柄でいうと、この『八王子ゾンビーズ』にしても、『DTC』にしても『漫画みたいにいかない。』にしても、自分に近い役が多かったので、まったくやったことのない役というのもやってみたい気もありますね。
――コロナ禍では、普段の忙しさとの落差もありましたか?
山下:僕はもともとちゃんと休まないとダメなタイプだし、詰めすぎるとスカスカになっちゃうので、アウトプットしまくったら、ちゃんとインプットする時間を作ってもらうようにしています。もちろん、作品に入ると物理的に忙しいけど、なるべくバランスよく休みを取るようにしています。
――リモートで映る山下さんの家の中も充実してる感じがありますしね。
山下:あれは趣味のかたまりですね。もとは真っ白だったのを内装も自分で変えて。もともとDIYが好きで、子供のことから美術の時間も大好きだったんで、いまも、ものづくりの時間を大切にしています。最近は、ペーパークラフトが気になっていて、設計図を無料でダウンロードできるサイトがあって、それを作りたいと思っているところです。
――おうち時間の中で、ダンスなどもされてますか?
山下:それはライフスタイルの中のひとつなので、家でも毎日なにかしらダンスや音楽に関わることはしています。誰かのライブを観たり、ダンサーのインスタを観たり、80年代や90年代のファンクなんかのミュージックビデオを観たり。そういう蓄積が急に出てきたりするので大事ですね。