『ハケンの品格』で描かれた吉谷彩子と山本舞香のセクハラ問題 攻めた時事ネタも

『ハケンの品格』攻めた時事ネタも炸裂

 『ハケンの品格』(日本テレビ系)の初回放送がスタートした。本作は2007年に放送された同名ドラマの続編。13年ぶりに大前春子(篠原涼子)が食品会社S&Fに帰ってくる。

 篠原演じる主演の大前春子をはじめ、里中(小泉孝太郎)、東海林(大泉洋)、浅野(勝地涼)、近(上地雄輔)など前作を彩る面々が再集結。さらに新入社員として井手裕太郎(杉野遥亮)、三田貴士(中村海人)、派遣社員に福岡亜紀(吉谷彩子)、千葉小夏(山本舞香)が加わり、フレッシュなパワーを見せた。

 第1話では、春子と同じ派遣社員である亜紀と小夏が、S&Fの中でセクハラ問題に直面する姿が描かれた。かつては高度成長期の波に乗り、業績も上り調子、活気のあったS&F。しかし、今や勢いは衰え経営も振るわない会社に。時を経て課長となった里中はハケンライフから春子を呼び寄せ、協力を仰ぐのだった。

 春子が来てみると、内部ではセクハラやサービス残業が横行、問題をもみ消そうとする人事部の体質も浮き彫りになる。前作同様に派遣と正社員の対立構図を取りつつも、「同一労働同一賃金」や「消費税8%は(店内に)座る資格なし」、果ては「桜を見る会、まだそんなことやってるバカがいるんですね」など攻めた時事ネタも飛び出し、2020年の現代社会ならではのセリフが盛り込まれる。

 春子は、様々な資格や知見、業務スキルの高さで周りを圧倒し、営業企画課をリードする。ロシア語での商談を綺麗にまとめ、クルーザーを運転し、保養所に監禁された小夏、亜紀らの元まで向かうなど活躍を見せた。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる