長谷川博己、『麒麟がくる』主演としての決意 「時代が求める明智光秀になれたら」

長谷川博己、『麒麟がくる』主演としての決意

「役者冥利に尽きる」

ーー光秀にとって信長はどんな存在だったと感じますか。

長谷川:光秀と信長は似ていると感じます。信長の「俺はまだ何者でもない」という台詞があるのですが、それは光秀も同じなんです。根本的なところで似ている、シンパシーを感じるものが何かあったんだと思うんです。光秀も信長も、本作では家族の話が多く出てきます。家族とのやり取りを通してそのキャラクター像が浮かび上がってくるんです。その意味では、自分とはまったく関係のない戦国武将としてではなく、1人の人間として、光秀にも信長にも多くの人が感情移入できるのではないかと思います。

ーーそして、信長を演じるのが染谷将太さんと発表されたときは驚きました。

長谷川:染谷さんの持つ独特の雰囲気がこの作品の信長のカリスマ性と合致していると思います。何か内に秘めたマグマのような、でも表面的にはサラッとしているようなところもあって。染谷さんも光秀を演じる僕に対して「こいつ何かあるな」という感じで観てくれている気がします。普段は役としての関係性をイメージしてか、自然と距離を縮めないようにしています。

ーー最後に、1年間放送される大河ドラマ出演への思いを一言いただけますか。

長谷川:ひとつのキャラクターを1年間演じ続ける、改めてすごいことだなと思います。これは世界を見渡しても異例ではないでしょうか。しかもその主役を演じられることは役者冥利に尽きます。正直、日々の撮影の中で本当に疲れ果ててしまうこともあるのですが、次の日撮影現場に入って、広大なオープンセットの中で演じているときは、本当に幸せな時間だと感じるんです。キャスト、スタッフの皆さんと支え合いながら1年間走り抜きたいと思います。

■放送情報
大河ドラマ『麒麟がくる』
NHK総合にて、2020年1月19日(日)より放送
主演:長谷川博己
作:池端俊策
語り:市川海老蔵
音楽:ジョン・グラム
制作統括:落合将、藤並英樹
プロデューサー:中野亮平
演出:大原拓、一色隆司、佐々木善春、深川貴志
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/kirin/
公式Twitter:@nhk_kirin

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