中村「今までに感じたことのない友情みたいなものができた」

 

――撮影前に抱いていた現場のイメージもあると思います。実際にクランクインしてみて、いかがですか？

岡田：もっと仲良くなるのに時間がかかると思ってたんですよ。私は人見知りなので、学園モノはやりたかったけど、めっちゃ緊張する……って。でも、意外とすぐに仲良くなれてよかったです。

中村：たしかに、私も本読みの時にはドキドキしていました。リハーサルの時には、初めましての方もいたので緊張感がグッと高まって。でも初日を迎えて、その壁がスッと取れた感じがしました。今までに感じたことのない友情みたいなものができた気がして、これがずっと続くのが楽しみだなっていう期待に変わっていきました。

恒松：始まる前はどんな現場になるか考えていなかったんですけど（笑）、楽しい現場になるだろうなってことは確信していました。高校生の物語って、誰かがいじめられたり、派閥があったり、問題を扱っていたりする作品が多いじゃないですか。でも、この作品の問題は問題を扱ってないところなんです（笑）。なんにも悪いことが起きないし、悪い人もいない。だから現場も平和なのかなと思いました。全人類がこんな風になったらいいのになって思いますね。

岡田・中村：たしかに。平和な現場！

恒松：観る人にとっても、金曜の夜だけは本当になんにも考えずにいられるドラマを作れているなと思います。

――岡田さんは座長として、いかがですか？

中村・恒松：（コソコソ……）

岡田：（横目で2人を気にしつつ）座長といっても気負わず、現場が楽しくなればいいなと思ってやっています。キャスト、スタッフさん含めてみんなの名前を呼んで、親密感のある現場になったらなっていうことは意識して。あとはキャストのみなさんに丸投げではないですけど、一任だと思って今に至ります。

中村：頻繁に笑いを取ってくださるんですよ。本人は気づいているのかわからないけど、結構ツボにハマっちゃったりして、現場の雰囲気が和むというか、ありがたいですね。お笑いの……

中村・恒松：強者！

岡田：合わせてくれたのね（笑）。ありがとうございます！

中村：本人が飽き性と言っているように、同じことを何回もしないんですね。たとえばウザい決めポーズをする時とか、5テイクくらい撮っても全部違うんですよ。「よく出てくるな～」って思うけど、それが才能だし、バカ役をやる上で必要な条件だと思うので、最高にピッタリの役だと思います。

岡田：お笑いの……

中村・恒松：強者！（笑）。

――中村さんと、恒松さんの印象は？

岡田：なかむー様は、同じ学校にいたら緊張してしゃべれなかっただろうなって思うくらい高嶺の花っていうイメージです。今も。

中村：うっそだ～ぁ！

岡田：ほんとほんと。だからこそ、仕事の現場でイジったりちょっかいを出したいというか。スチール撮影の時にも「もう怒るよ！」って言われて、やばいと思ったけど「もっと怒られたいな」とか思ったりもして（笑）。

恒松：ゆりちゃんは『痛快TVスカッとジャパン』（フジテレビ系）とかで共演はしているけど、あんまり話せていなくて。雰囲気が他の人と違うというか、不思議なんだけど、個性的でずっと見ていたくなるような女優さんだなと思っていました。

中村：嬉し～い！

恒松：今回共演できるのがめっちゃ嬉しかったし、実際、そのまんまだなって。笑いのセンスというか、他の人にはない感性を持っているところが素敵。最近はだんだん心を開放してツッコんでくれたりもするので、もう1、2枚、殻を剥がしたいなと思っています。

中村：剥がされそうで怖いかも（笑）。祐里ちゃんはパワーの持ち主で、自分の周りにいる人を引き寄せる魅力があると今回の現場で気づきました。これからも仲が深くなっていくと良いなという気持ちでいっぱいです。

岡田：私も、本当におふたりと共演してみたいと思っていました。ツネ様は幼い頃からテクニシャンというか……。

恒松：なんで幼い頃知ってんの!?（笑）。

岡田：違う違う（笑）。ずっと前からってこと！　演技はズバ抜けて巧いなと思っていたけど、現場ではしっかりと細かいところまで見ているし、頭の回転も速いんだなって。ヲタの芯の強さみたいなものも持ってるから、めっちゃカッケー女だなと思って見ています。

恒松：いえ～い！ カッケー女!!