杉山すぴ豊が伝授する、東京コミコンの楽しみ方 スターとの距離の近さがオリジナリティーに
さて、今年のお楽しみは先にもあげた豪華すぎるスターたちですが、彼らは撮影会・サイン会の合間をぬってステージに登壇しファンを前にトークショーをするのがならわしです。昨年参加したトム・ヒドルストンは、会場にいるファンに向かって「みんなアスガルド民だ!」と言って大喝采をあびました。またエズラ・ミラーは「俺たちオタクの力をみせてやろうぜ!」と呼びかけ会場を沸かせました。今年もスターたちがどんなメッセージを発してくれるのか楽しみです。
一方、東京コミコンには数多くのエンターテインメント企業も参加。マーベル、スター・ウォーズを有するディズニー、DC、『ハリー・ポッター』『ゲーム・オブ・スローンズ』のワーナー、『スパイダーマン』『ジュマンジ』のソニー・ピクチャーズをはじめ、ハイエンド・フィギュアで人気のホットトイズも出展します。各ブースでは様々な限定品が売られるのでそれも楽しみ。例えば『スター・ウォーズ』ブースでは、東京コミコン会場限定で、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を含むシリーズ9作品+2作のアナザー・ストーリーとアニメーション・シリーズ2作品を時系列に並べて描かれた、幅2メートルの超特大絵巻ポスター付きのプレミアム・ムビチケ前売り券が発売されるのです!
展示エリアでは映画に使われた衣装やプロップ(小道具)等が展示されますが、今年の目玉はあの『スピード』に登場したバス! そして『ジュラシック・パーク』に登場した巨大
な車! 『スピード』のバスの目の前でうどんを食べることが出来るなんて、東京コミコンだけ(笑)。多くのスターに会える、魅力的なグッズが買える、お宝グッズが展示されている、本物かと見間違うようなコスプレーヤーがそこら中にいる、と本当に楽しいお祭りですが、コミコンの一番の魅力というのは、自分と同じような人がこんなにも沢山いる、といううれしさでしょうか? ファン一人一人が「これが、好きだ」というオーラを発散していて会場は巨大なパワースポットになっています。きっと参加するだけで元気になれますよ。
■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter