『わたしは光をにぎっている』舞台挨拶で松本穂香にサプライズ! 監督からの手紙は「優しい素敵な言葉」

『わたしは光をにぎっている』舞台挨拶レポ

 作品中で「スッポンを人生ではじめて食べた」という渡辺。「初めて食べる顔を撮りたいから」と事前の味見なしで食べた卵の焼酎漬けが強烈で、「バラエティの罰ゲームみたいな顔になった」と苦笑い。完成作にはこのときのカットも使われている。長野の野尻湖での撮影を、松本が「朝3時半にスタンバイして、めちゃめちゃ寒い湖にザブザブ入る照明スタッフさんを見て『寒い』なんて言っていられないなと。ずっと入っていたら温かくなってきて、気持ち良いシーンでした」と女優魂を見せれば、中川監督も「雪山で死んじゃう人がだんだん温かくなってくるみたいな」と謎のフォローを繰り出し、和気あいあいとしたトークに会場もなごやかな空気に包まれた。湖の上空からの空撮シーンについては、「後から主人公・澪の亡くなった両親や祖母だったのかなと気づいた」と語った。

(左から)松本穂香、渡辺大知

 トークのラストでは、中川監督から松本への手紙を渡辺が代読。「照れくさくて読めない」という監督に、「いない人からの手紙を代読したことはあるんですけど、いる人の書いた手紙は……」と渡辺がためらった瞬間、すかさず監督が「映画の大知君の役は僕の分身です」と巧みに誘導。肝心の手紙は「地方キャンペーンの最中、あまりにもポニーテールが素敵で『次に機会があったらどんな風に松本さんを撮らせてもらおうか』と、そればかり考えて気が散っていました。(中略)松本さんは僕にとって灯(ともしび)です」とまさかの告白。それに対する松本の答えは「ポニーテールのところで一回引っかかっちゃったんですけど」と若干引きつつも、「監督らしい優しい素敵な言葉で伝えてくれて、この先も映画を撮ってもらいたいと思いました」と感謝を伝えていた。

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(取材・文=石河コウヘイ)

■公開情報
『わたしは光をにぎっている』
新宿武蔵野館ほか全国公開中
監督:中川龍太郎
脚本:末木はるみ、中川龍太郎、佐近圭太郎
脚本協力:石井将、角屋拓海
出演:松本穂香、渡辺大知、徳永えり、吉村界人、光石研、樫山文枝
配給:ファントム・フィルム
(c)2019 WIT STUDIO/Tokyo New Cinema
公式サイト:phantom-film.com/watashi_hikari/

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