『まだ結婚できない男』各々の“どうしようもなさ”が病みつき 吉田羊の過去も明らかに
13年前に人気を博したドラマ『結婚できない男』の続編『まだ結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系)。前作から月日は流れ、時代は令和を迎えたが主人公の“結婚できない男”桑野信介(阿部寛)は現在53歳、相変わらず独身を貫いている。
第5話「神様にお願い事して悪いか!!」が図らずしも「縁結びの日」である11月5日に放送された。弁護士まどか(吉田羊)の誘いで有希江(稲森いずみ)、早紀(深川麻衣)が女子3人旅で鎌倉を訪れる。するとなんとそこには一人旅を満喫中の桑野の姿があった。遭遇するなり女子旅の目的をスバリ「縁結び」だと言い当て、まどかたちを辟易とさせる。
しかし鎌倉でまどかを待ち受けていたのは桑野との予期せぬ鉢合わせだけでなく、後輩エリカ(野波麻帆)との久々の再会だった。絶賛婚活中で毎月鎌倉の縁結びスポットに通っているというエリカの好みのタイプを聞くと、意外や意外概ね桑野が該当している。エリカに切望され、渋々2人を引き合わせることに了承するまどか。
結婚を熱望するエリカからの「どうして結婚しないんですか?」の問いかけに、結婚に対する怒涛の持論展開を繰り広げる桑野。結婚したことを嘆く偉人の名言の引用オンパレードに、「結婚後の災難」として「親と親戚が倍になる」ことの億劫さ、しがらみができることの不自由さ、息苦しさを淡々と説き続ける。畳み掛けるような桑野の結婚不要論の勢いに圧倒されてついに「私が間違っていました」と泣きっ面で逃げ出してしまうエリカ。そんな姿にまどかはもちろん、これまで桑野の肩を持っていた有希江もさすがに呆れ顔をのぞかせる。
「あなたにはデリカシーの前に、そもそも愛がない」と桑野に苦言を呈しエリカのフォローに入ったまどかだったが、当の本人のエリカから返ってきたのは意外なリアクションだった。むしろ言い負かしてくれた桑野に感謝しているというのだ。
「最初はショックだったけど、あれ以降憑物が取れた」とケロッとした顔で話すエリカ。少なくともエリカには縁結びスポットでの神頼みよりも、従来のエリカとは対極にあった桑野の極論の方が有り難みがあったようでなんだか生きるのが楽になったようだ。