『ノーサイド・ゲーム』インタビュー
阿部純子が頼りにする、『ノーサイド・ゲーム』主演・大泉洋の背中 「勇気をいただいています」
「ラグビーワールドカップ2019日本大会」を目前に国内のラグビー熱を盛り上げている現在放送中の日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)。低迷するラグビー部と出世の道を絶たれた君嶋(大泉洋)の、再起をかけた戦いが描かれるなか、登場するラグビー選手を元日本代表や元トップリーガーなど実際のラグビー経験者が演じており、白熱した試合の臨場感など、ラグビーを軸としたシーン展開が特に話題に上がっている。
数々のラグビーへの熱い愛を示すキャラクターが登場するなか、第1話から、ずっとアストロズを応援し続けているのがトキワ自動車社員でラグビー女子の藤島レナだ。レナを演じる阿部純子に、ラグビーの魅力や、日曜劇場への出演に対する思いを語ってもらった。
「廣瀬俊朗さんの書かれた本を読みました」
ーー出演が決まる以前、ラグビーへの関心はありましたか?
阿部純子(以下、阿部):私は君嶋と一緒でラグビーに関しては全くの素人だったので、出演が決まってからラグビーの試合を見に行ったり、ラガーマンの皆さんにお話を伺って勉強しました。試合を見たときに特に感じたのが、ラグビーはチームプレーで、一人が頑張ればいいというプレーはひとつもなくて。ラグビーの精神である「ONE FOR ALL , ALL FOR ONE」 という言葉の通り、ひとつのチームが一丸となってワントライを狙いにいくという、おもしろいスポーツだなと感じました。
ーーレナのラグビーファンとしての熱量はどのように上げていっているのですか。
阿部:浜畑さん(廣瀬俊朗)の大ファンという設定だったこともあり、実際に廣瀬さんの書かれた本を読みました。どういう気持ちで、どういう人生を歩んでラグビーを続けて今ここに立っているのかを知って、私自身が尊敬できる部分や応援したいなと思う部分がたくさんあり、自然に浜畑さんとこのチームのことを応援したいなという気持ちになっていった気がします。
ーードラマを通して初めてラグビーの試合を見たのですが、実際の試合に見に行きたくなりました。
阿部:そこは福澤(克雄)監督が元ラガーマンで、アストロズを演じる皆さんも本物のラガーマンの方たちなので、白熱した試合の臨場感が画面からも伝わっているのかもしれません。タックルの音だったり、本の中では味わえない、試合中の白熱した空気が、言葉をベースに、より一層盛り上げるように作られているなと現場で感じることは多いです。元々はチーム自体が劣勢のところから始まって、どんどん家族のように一致団結して勝ち進んでいく姿を間近で見ていると、毎試合、「次の試合こそはいいプレーが見られるんじゃないか」というドキドキ感もありますね。
ーー七尾(眞栄田郷敦)の背中を押すという、物語の一つの歯車を回す重要なシーンもありました。
阿部:七尾を演じられている眞栄田郷敦さんが、ものすごい練習を重ねてラグビーシーンに向かわれていることを聞いていたので、どんな風に仕上がるのかなと自分のことのように楽しみにしていたのですが、実際の撮影でも、本物のラガーマンに引けを取らない姿でグラウンドに立っていて。眞栄田さんとしても、七尾としても応援したいなという気持ちになりました。