『うちの執事が言うことには』インタビュー
King & Prince 永瀬廉のライバル・憧れの存在は? 初主演作で芽生えた“役者業への情熱”を語る
「ライバルは紫耀、尊敬する先輩は岡田くん」
ーー花穎は、前の執事であった奥田瑛二さん演じる鳳の言葉を大切にしていますが、永瀬さんも、人からかけてもらった言葉で大事にしているものはありますか?
永瀬:前に『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)のゲストに佐藤アツヒロさんが来てくださいました。話す中で、「緊張しないんですか?」と聞いたら、「したよ」と。アツヒロさんは「80パーセントの力」でやるんだそうです。「100パーセントの緊張した状態でやると体に余計な力が入って失敗したりするから、リハは全力でやって、本番はあえて力を抜く。80に余分な力を足すと、100になるから」と言っていました。心に響くものがあって、それ以来僕の中にある言葉ですね。だから、今回の現場でもあまり気負わずにやって、そのおかげで楽しくできたのかなと。
ーー初主演というのは、意識せずとも力が入ってしまうものですよね。
永瀬:最初のほうは硬かったと思います。クランクインがパーティーのシーンだったので、エキストラさんもたくさんいて、翔くんともまだ関係性ができていなかった。初っ端のセリフ、たぶん噛みましたね(笑)。試写で映像を観た時に硬いなと思う部分もありましたし、スタッフさんに聞いたら「確かにちょっと硬かったかもね」と。「クソォ!」と悔しく感じました。
ーー撮影を終えてみて、成長したと感じる部分は?
永瀬:一番は「演技をしたいという気持ち」ですね。その気持ちがこの作品のおかげでめちゃくちゃ大きくなりました。試写で悔しい思いをしたからこそ、もっとうまくなりたいと思いましたし、そこが一番の収穫ですね。
ーー今後チャレンジしたい役は?
永瀬:う~ん……難しいのがいいなぁ。サイコパスみたいな(笑)。どんな役でも挑戦してみたいですね。
ーー永瀬さんはライバルはいるんでしょうか?
永瀬:ライバル……(すこし考えてから)、(平野)紫耀ですかね。ずっと一緒に活動してきて、関西の時から一番近くで見てきたからこそ、今の紫耀の活躍はすごく嬉しいし、刺激になります。「俺ももっと頑張らなきゃ」と思わせてくれる存在ですね。
ーー役者という点で、憧れている先輩は?
永瀬:岡田(准一)くんがすごいなと思いますね。格闘技も資格を取って教えられるくらい突き詰めていらっしゃる。行くところまで行っていて、誰が見ても「これはすごい!」と思えるレベルまで到達しているのがかっこいいなと。体つきも作っていて、そのストイックさには頭が上がらないです。
ーー岡田さんは時代劇で殺陣にも挑戦していたり。
永瀬:「ある程度見せられるレベルまでできたらいいや」というのではなく、ひとつを突き詰めていますよね。そして、それができるようになったら、また次へと挑戦している。そこがかっこいいなと。尊敬する先輩です。
(取材・文=若田悠希)
■公開情報
『うちの執事が言うことには』
全国公開中
出演:永瀬廉(King & Prince)、清原翔、神宮寺勇太(King & Prince)、
優希美青、神尾楓珠、前原 滉、田辺桃子、矢柴俊博、村上淳、
原日出子、嶋田久作、吹越満、奥田瑛二
原作:高里椎奈『うちの執事が言うことには』(角川文庫刊)
監督:久万真路
脚本:青島武
配給:東映
(c)2019「うちの執事が言うことには」製作委員会
公式サイト:uchinoshitsuji.com