窪田正孝、初のカンヌ映画祭参加に「感無量」 三池崇史『初恋』初映像&ビジュアル、新キャストも
窪田正孝が主演を務めた三池崇史監督最新作『初恋』の追加キャストが発表され、ビジュアルと特報映像も公開された。
第72回カンヌ国際映画祭の監督週間に選出された本作は、原作なしのオリジナル作品で、三池監督初のラブストーリー。希有の才能を持つプロボクサー、葛城レオ(窪田正孝)が、負けるはずのない相手との試合でKO負けしたことから、人生の歯車が狂い、アンダーグラウンドの世界で濃密な一晩を過ごすことになる。
今回、新キャストとして、大森南朋、染谷将太、内野聖陽、小西桜子、ベッキー、村上淳、塩見三省の出演が明らかとなった。
公開された特報映像では、劇中衣装を纏った窪田をはじめキャスト8人の姿が初公開された。映像のラストには「さらば、バイオレンス」と三池監督のコメントとともに、線路沿いを歩く窪田と小西の姿が映し出される。
さらにフランス・カンヌにて現地時間5月15日13時より記者会見が行われ、窪田、小西桜子、三池監督、紀伊宗之(企画プロデューサー)、坂美佐子(プロデューサー)、ジェレミー・トーマス(プロデューサー)が登壇した。
窪田は「カンヌという聖地に連れてきてもらい感無量です。作品はパワフルでスピード感がすごくて、観る者の目を惹きつける力があり、自分自身も熱くなるものがありました。世界の人に観てもらいたい」と熱く語り、「カンヌは空気が違って、映画ファンも世界各国のメディアもたくさんいて…とても気分がいいです! テンション上がってます!」と笑顔をみせた。同じく、初のカンヌ参加となった小西は、「今ここにいることが夢みたい。こんな機会滅多にないと思うので一生残る経験になると思います!」と初のメディア取材の場に登場するとあって緊張の面持ちを見せながらも、「この作品が初のカンヌの地で感無量です。三池監督に連れてきてもらい、私も感無量です」と笑顔でコメント。
今回、カンヌ映画祭は2年ぶりで7回目の参加となった三池監督は、「みんなでつくり上げた作品が、自分たちを昨日と違う景色へ連れて行ってくれる。映画とは夢のあるもの。映画を観客と共に観るというのは格別な時間でありとても楽しみ。ジェレミー(プロデューサー)からも率直な感想もらいながらつくっていた。今の時代にしかつくれないものが、素晴らしいキャスト共につくれた。自分たちのつくりたいものがこの時代につくれて光栄」と作品に対する自信をみせた。
また、プロデューサー陣も「一生懸命つくった作品なので、このようにカンヌの地で披露されるのが嬉しい」(紀伊プロデューサー)、「全てが1年未満の間でつくった作品ですが
、とてもパワフルな作品に仕上がった。是非多くの方に観ていただきたい」(坂プロデューサー)、「日本映画が大好きですし、また三池と映画をつくれることに喜んでいます」(ジェレミー・トーマスプロデューサー)と語り、本作がカンヌの地に降り立ったことについて喜びをあらわにした。
キャストコメント
大森南朋(大伴役)
『殺し屋1』以来とにかく ガッツリ久しぶりの三池組に参加出来て、最高に楽しかったです。しかも撮影が新宿歌舞伎町。19年前の『殺し屋1』撮影の時の残像が何度も蘇りました。三池監督また、お願いします。映画『初恋』はカンヌ映画祭で世界の方々に衝撃を与えると信じております。
染谷将太(加瀬役)
危ない香りと火薬の香りが劇場に充満する、とても香ばしい極上ラブストーリーでございます。カンヌで世界の三池監督ファンが大興奮間違いなし、ということは、日本中のスクリーンで大爆発でございます。私も爆発しました。三池監督に感謝でいっぱいでございます。
内野聖陽(権藤役)
私に課せられた任務はとにかく武闘派の権化! 今の時代では生きにくい昔気質の任侠の男、権藤で出演出来たこと、とてもうれしく毎回撮影現場に行くのがとても幸せでした。なぜなら、三池さんは、映画を深く愛し、スタッフを愛し、出演者を愛しながら、様々な苦境と闘うユーモアたっぷりの監督だったからです。『初恋』という題名からこんな映画ができると誰が想像したでしょう。とにかくとても胸がすっきりするような映画です。三池ワールドで大暴れする喜びを感じられた日々でした。三池さんが描きだした、日常と非日常の対比が、日本以外の世界でどんな受け止められ方をするのかとても興味があり楽しみです。モラルとは全く関係ないところに気持ちよく存在する三池映画の魅力を諸外国の皆さんにも楽しんでいただけたらうれしいです。
ベッキー(ジュリ役)
この『初恋』という映画の一員になれたこと、本当に嬉しく思っています。撮影はだいぶ前ですが、参加させていただけた喜びというのは今も続いています。「映画っていいなぁ」とずっと余韻にも浸っています。本当にありがとうございました。三池監督、カンヌ国際映画祭の監督週間選出おめでとうございます。この映画がカンヌで上映されるなんて本当に嬉しいです。映画をご覧になるカンヌの方々は、私がバラエティタレントであることをまだ知らないでしょうから、ヨーロッパ方面では女優という設定で生きてみたいです。笑
以前、バラエティのロケで誰もいないカンヌの映画祭会場を歩き、「いつか私もここを歩く!」みたいなことを言いましたが、今回、こういう形でカンヌにお邪魔できるとは…。夢のような体験をありがとうございます。
村上淳(市川役)
色濃く影響を受けた90年初頭のVシネマ。その代名詞とも言える三池崇史監督との仕事は憧れでした。ありがたいことに初めて監督の作品に参加することができました。さらなる欲がでました。"また三池組をやりたい"と。それでいいんだと思います。役者は渇いていていいものだと思うからです。カンヌ国際映画祭へ。映画祭のチャンピオンであるカンヌへ窪田くんを筆頭に新人の小西さんもと聞きました。まさしく映画には夢があると再確認しました。そしておめでとうございます。
塩見三省(組長代行役)
三池崇史と肩を組む
映画は虚構である、それ故に私たちはそこに生きている人間の実を吹き込むことに全力をつくす。
それが無ければ三池監督はOKをださない。不具合な身体を持って、私は、この映画『初恋』に挑んだ。
明日のことより、今このワンカットを全力で懸命に生きた。その様をその実を撮り肩を組んでくれた。
有難う、三池監督。
小西桜子(モニカ役)
オーディションの時は三池監督やスタッフの皆さんが、ひとりの人間として真っ直ぐに向き合って下さいました。たとえオーディションでもこういう出会いがあるから、この仕事を始めて良かったと思えたことを今でも覚えています。
出演が決まったと聞いた時は、腰を抜かすくらい驚きました。
すぐには実感が湧きませんでしたが、皆さんに選んでいただけたことが本当に本当に嬉しかったです。モニカは普通の女の子ではないので演じる上での不安もありましたが、「だからこそお芝居に正解はないし、失敗もないんだよ」という監督の言葉に支えられました。
他のキャスト・スタッフの皆さんのおかげで楽しみながら、何とか最後までモニカでいられたと思います。今までの人生で一番刺激的で、幸せな時間でした。
この作品に参加できたことは、一生の財産になりました。心から光栄です!
■公開情報
『初恋』
2020年全国公開
出演:窪田正孝、大森南朋、染谷将太、小西桜子、ベッキー、三浦貴大、藤岡麻美、顏正國(YEN CHENG-KUO)、段鈞豪(TUAN CHUN-HAO)、矢島舞美、出合正幸、村上淳、滝藤賢一、ベンガル、塩見三省、内野聖陽
監督:三池崇史
制作:OLM
配給:東映
(c)2020「初恋」製作委員会
(c)Kazuko Wakayama
公式サイト:hatsukoi-movie.jp
公式Twitter:@hatsukoi2020