【ネタバレあり】『エンドゲーム』後のMCUはどうなる? 杉山すぴ豊が、今後の展開を大胆予想!
マーベル・シネマティック・ユニバースはマーベル・シネマティック・“マルチ”バース的なものへ
新しく公開された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の予告編で重要なことがわかりました。このお話は、『エンドゲーム』事件の後の世界であるということがハッキリし、しかもこの世界にはいくつものパラレル・ワールドが存在しており、あの『エンドゲーム』事件で次元の扉があいてしまい、各世界がつながってしまう事態もおきていると。こういう風にいくつものパラレル・ワールドが存在している状況を“マルチバース”といいます。
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は、MCUの世界に“マルチバース”があることを明確にした作品になると思います(実は『ドクター・ストレンジ』でも少しこの設定は語られているのですが)。なのでフェイズ4以降は、この“マルチバース”が重要なキーとなるハズ。だから、フェイズ3の最後に『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を持ってきて今後のマルチバース展開について予告させる、としたのではないでしょうか?
ソロ映画の『ブラック・ウィドウ』は、プレクエールか、マルチバース版か?
そうなると色々な作品の見え方も変わっていきます。例えばスカーレット・ヨハンソン出演で、ブラック・ウィドウの単独映画の企画が進んでいます。『エンドゲーム』のことを考えると、ブラック・ウィドウの過去を描くプレクエール(前日談)だと思いますが、もしかすると別次元の世界ではブラック・ウィドウが生きていて、そのブラック・ウィドウのお話かもしれません。
黒人映画、女性映画、そしてアジア人映画としてのMCU
MCUが、マーベル・コミックに登場する格闘系ヒーロー“Shang-Chi”(シャン・チー)
を映画化すると聞いてビックリしました。同じ格闘系なら、アイアン・フィストの方がいいと思っていたのですが。しかし、これはMCUにアジア人ヒーローを出したいということだったようです。つまり『ブラックパンサー』が黒人層の動員に寄与し、『キャプテン・マーベル』が女性映画志向でした。次はアジア系アメリカ人の支持を得たい、ということなのでしょう。しかし、こうしたビジネス的なことは抜きにしても、例えばホークアイやブラック・ウィドウのように特殊能力を持たない普通の人間が、スーパーヒーローと混じって活躍する、というのは痛快です。そういう意味でも期待。
『ドクター・ストレンジ』続編には、伝説のマーベル・キャラが登場?
『ドクター・ストレンジ』も続編が作られる予定ですが、前作の監督のスコット・デリクソンが一度、ある画像を自身のSNSにアップして、すぐにひっこめた経緯があります。それはコミックの一コマなのですが、ドクター・ストレンジが、サブマリナー(本名ネイモア)という海のヒーローと一緒にいるものでした。このサブマリナー、マーベルのアクアマンとでもいうべきキャラで(でもコミックの登場はマーベルの方が早い)、映画への登場を望むファンも多い。従って『ドクター・ストレンジ2』で、サブマリナー登場? 『エンドゲーム』でオコエとブラック・ウィドウの会話で、唐突に海底地震の話が出て、海底のことは関与すべきではない、とオコエが言いますよね。あの会話は、もしかしてサブマリナーの存在を示唆していたのでは? とも言われています(これは製作サイドは、その意図はない、と否定しているようですが)。