『アベンジャーズ/エンドゲーム』一体どこで見れば良い? 映画館の選び方を解説

 いよいよ待ちに待った『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開が迫っている。大作映画が公開されるたびに考えるのが、「どこで見るか問題」。今やIMAXやDolby Atmos、4D上映など様々な上映形態が存在しており、「楽しみにしている映画をどこで見るのが正解なんだろう?」と頭を悩ます方も多いのではないだろうか?

 結論から言ってしまえば、どの劇場にも一長一短あり、どこが最高の体験を得られるのかという問題は、作品と劇場の相性や個人の感じ方によって変わってくる。

 では正解がないのなら一体どう選べばいいのだろうか。その最適解を得るには、自分の好みと作品の特質を把握するほかない。今回は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』と映画館の相性を分析していく。ちなみに、あくまで本記事は主観記事。『エンドゲーム』の公開に合わせて全国の映画館を飛び回るような映画”館”マニアの同志に向けた記事ではないことをご容赦いただきたい。

IMAX

 日本国内でも随分と認知度を増したIMAX。カナダのIMAX社が開発したプレミアムシアターフォーマットだ。「IMAXは画面が大きくて音が良いらしいから間違いない」と考え劇場に足を運ぶ方も多いのではないだろうか。『エンドゲーム』をIMAXで見るメリットは、通常より約26%大きな映像が楽しめる点だろう。

 『エンドゲーム』はIMAX社のカメラによって撮影されているため、元の映像がIMAXスクリーンに適した画角で作られている。そのため他のスクリーンで上映する際はスクリーンの上下をトリミングした状態での上映となるのだ。アンソニー&ジョー・ルッソ監督が本来意図した状態での上映はIMAXなのかもしれない。

Dolby Cinema

 昨年秋に、T・ジョイ博多に上陸し、本作公開に合わせてMOVIXさいたまに導入されるのがDolby Cinemaだ。詳しい特徴は、以前行ったレポートを参考にしてほしいのだが、本作との相性を考えると、黒の表現力が非常に重要になるのではないだろうか。これは体験してみないことにはイメージしづらいが、Dolby Visionにより、暗所の映像の鮮明さ、明るさ、色彩の情報量が段違いに引き上げられるのだ。

 アクション映画の夜間での戦闘シーンで、真っ暗で何が起こっているのかよくわからないと感じたことのある方は多いだろう。Dolby Cinemaでは、黒の微細な違いをも表現するため、そのような”わけのわからない”状態が発生せず、ストレスフリーな映画体験が堪能できる。『インフィニティ・ウォー』の際は、スコットランドを舞台に3次元空間を存分に活かした夜間戦闘が繰り広げられた。本作でもDolby Cinemaにマッチした映画体験が期待できる。

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