「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『キャプテン・マーベル』

 さらに、もはやMCUには欠かせないキャラクターとなったサミュエル・L・ジャクソン演じるニック・フューリーとクラーク・グレッグ演じるフィル・コールソンが、1990年代が舞台の本作ではCGによって全編若かりし日の姿で登場しているのも面白い。今までに見たことのないニック・フューリーのコミカルな姿が見れるほか、彼の重大な秘密も明かされる。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでは1970年代〜80年代の楽曲群が作品にさらなる説得力を持たせていたが、本作ではエンディングで流れるホールの「Celebrity Skin」をはじめ、ニルヴァーナの「Come as You Are」、R.E.M.の「Man on the Moon」など90年代を代表する数々の楽曲が使用され、その時代感を彩っているのもポイントだろう。

 もっとも、迫力に欠けるアクションシーンやキャプテン・マーベルの圧倒的すぎる強さ設定など不満が全くないわけではないが、それらも全て『エンドゲーム』への期待で消えてしまうのがMCUブランドの強さ。そして冒頭から急に訪れる、MCUの歴史を象徴する“ある映像”には思いがこみ上げること間違いなし。とにかく、『キャプテン・マーベル』を観なければ先に進めない。待ちに待った2019年4月26日も、もうすぐそこまできている。

■公開情報
『キャプテン・マーベル』
全国公開中
監督:アンナ・ボーデン、ライアン・フレック
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ブリー・ラーソン、ジュード・ロウ、サミュエル・L・ジャクソン、クラーク・グレッグ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)Marvel Studios 2019
公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html

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