『3年A組』片寄涼太が語る、菅田将暉ら共演者と切磋琢磨する日々 「クルーとして誇りを感じてる」

「菅田さんからは『目を見て向かって来てくれ』と言われました」

――撮影の合間の空気感についても聞かせてください。

片寄:セットを出ると、みんな和気藹々としています。お芝居の話をしている子たちも多いですね。あとは、差し入れがすごく多くて、僕と(若林)時英くんは、よく差し入れ話で盛り上がっています。人気があるのは、甘いものですかね。でもこの間、今田美桜ちゃんが手羽先を差し入れしてくれて、時英くんと「手羽先やばいね~」って話しました(笑)。

――現場で流行っていることはありますか?

片寄:どうでしょう……。僕、結構歳が離れているんですよね。僕と川栄(李奈)さんと高尾(悠希)くんの3人が24歳(の学年)。19歳や20歳のメンバーもすごく多いので、そこの流行りはあるかもしれないですけど(笑)。

――共演者との会話で、印象的だったことは?

片寄:5話で瀬尾くん(望月歩)とぶつかり合うことになったので、信頼関係をうまく築くために、前日と撮影後に言葉はかけました。あとは石倉(佐久本宝)と須永(古川毅)とは一緒にご飯に行ったことがあって、その時は“甲斐軍団”の立ち位置とか、バランスについて話しましたね。

――菅田将暉さんとはいかがですか?

片寄:お芝居の話はあまりしないんですけど、4話の前にミットを持って楽屋に来てくださって、「ちょっと実際に殴ってみないか」と。ご自身もボクサーの役をやられていた経験もあったので、そういった話を教えてもらったりしました。

――実際の撮影はいかがでしたか?

片寄:とにかく菅田さんがおっしゃっていたのは、「目を見て向かって来てくれ」ということ。「それが一番息を合わせるポイントになるから」とお話されていたので、そこは意識して、菅田さんを信頼して臨みました。

――菅田さんから、俳優として学ぶことは?

片寄:生徒たちのセリフに対しての反応が、本当にその人その人で瞬間的に反応しているというか、決して自分が「こうだ」と決めたかたちでは来ないんです。柔軟に反応されているのは、見ていて衝撃的でした。

――『兄に愛されすぎて困ってます』など、これまでに出演してきた胸キュン作品と本作で、役に対する向き合い方の違いはありますか?

片寄:カメラ目線が少ないなと思っています(笑)。でも、役という意味での向き合い方は、大きくは変わっていないです。まだそれほどたくさんの役をやらせていただいているわけではないので、これが正しいと思っているわけではないですが、精一杯自分のできるやり方で向き合おうというスタンスは、変わっていないと思います。

――たくさんの生徒が登場しますが、ご自身に一番近い役柄は?

片寄:逢沢(萩原利久)ですかね……内通者でしたけど(笑)。先生との距離感という意味でも、共感できるところがあるかなと感じます。

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